2010/10/8
作業スペースの都合でバーテープを左側から巻いた写真だけしか撮影していないため、左側からバーテープを巻く作業の説明だけ記載しています。
とはいえ右側の作業は左と逆の手順で行えばいいだけなので説明はいらないと思いますが念のため・・・(^^;)
バーテープを巻く前にどういう感じで巻くのか、完成状態をどうしたいのかイメージしておくと作業をするときに迷わずに済むと思います。
自分はバーテープを巻くときはエビをイメージして巻いています。
ロードバイクに興味がない頃にドロップハンドル横から見たときにエビのように見えたため、バーテープを巻くときはエビをイメージして巻くようにしています(^^)
人それぞれなので好きなように完成系のイメージをしておくといいと思いますよ。
バーテープの巻く方法は複数あってステム側から巻く方法と、ハンドル終端から巻くほう方があります。
個人的にステム側から巻く方法は性格的に合わないのでやったことがないため、ハンドル終端から巻く方法を記載します。
ハンドル終端からバーテープを巻くときは下ハンドルを握るときに力がかかる方向を考慮してハンドルの内側にバーテープを巻き始めます。
ハンドルの外側にバーテープを巻くとハンドルを握る力がかかる方向と逆になってバーテープが緩む原因になるため、終端からバーテープを巻くときはハンドルの内側に巻くと覚えておいてください。
5cm程度に切ったビニールテープをバーテープの巻き始めに1cm程度貼り貼ってから図のようにして巻き始めます。
ビニールテープを最初に貼るのはバーテープのゆるみ防止のために貼っているんですが、バーテープの粘着力が強かったり巻き方に自信がある場合は貼らなくても問題ありません。
最初に余裕を持ってバーテープを巻いて最後に余分なバーテープをハサミで切ったり、ハンドルに押し込んだりする方もあるんですが、今回はバーテープに付属のエンドキャップを使用せずにバズキルを使用するためこういった方法にしています。
バーテープを巻くときは1/3から1/4程度隠れるように重ねて巻くか、写真で使用しているロゴ付きのバーテープならロゴが隠れないように巻いていきます。
※ロゴ付きのバーテープの場合、サドル側からハンドルを見たときにロゴが正しく見える(読める)向きにして巻き始めます。
バーテープを巻くときの引っ張り具合が弱いと緩む原因になるため、それなりに力を入れて引っ張りながら巻きます。
※力を入れて引っ張りすぎてバーテープが切れることもあり、初めて作業する場合は予備のバーテープを購入しておくといいかもしれません。
最初にイメージした巻き方を意識しながらブラケット固定金具にバーテープが触れる付近まで巻きます。
この時点までなら巻直しが可能なので、イメージ通りでないようならやり直しもできます。
バーテープがブラケットに触れるぐらいまで巻けたら今度はブラケットに巻くんですが、ここまま巻くとブラケットが露出してしまうのでバーテープを巻く前の下準備で用意しておいた短いバーテープを図のようにブラケット固定金具を覆うように貼ります。
バーテープが短くてテープの糊だけでは固定しづらいこともあるので、確実に固定させるために事前にビニールテープを貼って準備しておいたというわけです。
図のように短いバーテープを貼ったら、右の写真中のようにバーテープでブラケット下部を隠すように巻き、次に短いバーテープを覆ってバーテープをブラケット上部に巻きます。
ブラケット部分の巻き方の拡大写真1写真下のようにバーテープをブラケット上部を覆うように巻いて、次に短いバーテープも隠すように巻いてから上ハンドル部分の巻きへ移行します。
ブラケット部分の巻き方の拡大写真2ブラケット部分の巻き方に自信がなければこの時点でSTIレバーのブラケットカバーを戻してみて、バーテープでブラケット部分が隠れているか確認して隠れていなければ巻直しましょう。
ブラケット部分の巻きが終わって上ハンドル部分になると巻く方向が外側→サドル側と変わります。
アウターワイヤーを納める溝付きハンドルの場合、アウターワイヤーを溝に押さえ付けながらバーテープを巻いていくんですが、こうすることでブレーキ操作等でアウターワイヤーが動くようなことがあってもバーテープが緩みづらくなります。 後は最初にイメージしたとおりに最後まで巻いていきます。
バーテープをどこまで巻くかは個人の自由ですが、ステムでクランプする部分から20mm程度手前で止めておかないとライトやサイクルコンピュータ等を取付けられなくなります。 ※ハンドルをステムでクランプする太くなり始めた辺りを巻き終わりにすると見栄え良く仕上がります。
よほど幅が広いハンドルを使用しない限りバーテープを巻き終わると多少余るので、バーテープをカットして仕上げにエンドテープ等でバーテープを固定して完了になりますが、何も考えないでバーテープをカットして固定してしまうと見た目が汚くなるので最後まで気を抜かずに作業しましょう。
見た目を良くするにはバーテープの巻き終わり箇所を考慮してカットする事になるんですが、巻き終わりをハンドル上部にすると見栄えが悪いので右の図のようにハンドル下部になるようにハサミでカットします。
カットしたら左図中のように斜めにカットし、バーテープの巻き方 〜下準備篇〜で貼っておいたビニールテープをカットした部分に沿うように貼ってステムのクランプと水平になるように一周以上巻きます。
一周以上巻いて余ったビニールテープはハサミでカットします。
※エンドテープを巻く場合、巻き終わりにこだわらずにカットしても問題ありません。
最後のエンドテープも見栄えを考えて台紙を剥がす前にバーテープの上に巻いてロゴの位置(向き)や、巻き始めと巻き終わり位置を確認します。
エンドテープもバーテープ同様に左図下のように巻き終わり箇所がハンドル下部になるように巻くと見栄えがきれいになるので、巻き始めの位置決めが重要になります。
※エンドテープはメーカーによって長さが異なるので、巻き終わり位置を必ず確かめてから貼るようにしてください。
エンドテープは油が付くと剥がれやすくなるので手が汚れていなくても作業する前に手を洗い、手を洗ったらエンドテープの台紙を剥がすんですが、エンドテープテープは巻き終わりに油が付くと剥がれる原因になるので終端部分には絶対に触らないように注意しましょう。
反対側を巻く作業は逆の手順になるだけですが、バーテープの巻き数を左右で一緒にしないと見栄えが悪くなるので、反対側を巻く前に巻き数を下ハンドルと上ハンドルで数えてメモしておくといいでしょう。
最低でも巻き数は一緒、できれば巻いた位置関係も一緒にしておくと更にきれいに見えます。
自転車店でここまで神経を使って作業すると時間がかかるため巻き数を一緒にするだけですが、自分で作業するんですから徹底的にこだわって綺麗に巻いてみるのもいいかもしれません(^^)b
ただし、神経質になりすぎると自分のようにバーテープを巻くことに対する苦手意識が芽生える原因になるのでほどほどに・・・(^^;)
左右のバーテープを巻き終わったらブラケットのゴムを戻してブラケットを握ってみます。
ブラケットを握って違和感がなければ問題ないようなら構わないのですが、ブラケットが太く感じるようならブラケットを巻くときに貼った短いバーテープのブラケットに振れている部分をカットすると多少細くすることが出来ます。
ブラケットの握り心地は好みの問題なので、実際に走行してみて太いと感じるようならカットしてもいいと思います。
==関連記事==
バーテープの巻き方 〜ワイヤーをハンドルに固定する篇〜
バーテープの巻き方 〜下準備篇〜