2013/6/1
6月になったのでそろそろ自転車店にも出回るであろうWH-6800とWH-RS81ですが、ハブのつくりが思いのほか変わっているので分かっている範囲で記載してみようと思います。
MTBでは下位グレードのXTハブが2モデル前からリテーナー仕様ベアリングとアルミシャフトが採用されてアルテグラより安く販売されていただけに、6700系が出るときにXTと似たような構造になると期待していたら6700系のハブは従来型のハブにMTBで使われている防水シールを採用しただけの改良型に過ぎず、最終的には4600ティアグラのハブと決定的な差がない値段が高いだけのハブだったんですよね・・・。
このことからロードバイクのハブの進化はデュラエースだけで下位グレードのハブはもう進化しないのかと思っていたんですが、6800アルテグラの写真を見てみたらMTBのXTのハブに酷似していたので構造を期待していたんですが、展開図を見てもらうと分かるようにデュラエースのハブの構造にかなり近くなりロードバイクの下位グレードのハブも遅まきながら進化をしてくれたみたいです。
ちなみに6800アルテグラの手組みハブも同一構造が採用されているんですが、6600系のハブみたいに小スポーク仕様のハブを出してくれるといいんですけどねぇ・・・(^^;)
この記事を読んでいる皆さんも自転車雑誌や自転車店でRS80系のリムはデュラエースと同じリムを使っていると一度くらい見聞きしたことがあると思います。
確かに実際に自転車店で両方のリムを見比べても特に違いが分からないんですが、シマノのホイール取扱説明書を見た限りではWH-9000系とRS81系では推奨するタイヤサイズが異なっているんです。
表はシマノのホイール取扱説明書から抜粋したものですが、WH-9000系で使えるタイヤが20c-25cなのに、WH-RS81系は23c-28cとなっているのが分かると思います。
WH-RS81-C35 前後セット |
WH-RS81-C24 前後セット |
WH-6800 前後セット |
普通に考えればWH-9000とRS81が全く同じリムを使用しているのであれば推奨するタイヤサイズも同じになるはずですが、推奨するタイヤサイズが異なるということはリムの幅や素材が異なるといった何らかの違いがあるはずです。
このことからRS81系とWH-9000では非常によく似た別物のリムを使っているんじゃないかと推測しています。
※WH-RS80系とWH-6700の推奨タイヤサイズは19c-25cとなっています。
このリムの件は個人的な憶測に過ぎませんがどうにも気になるので資料を基に記載してみました。