8000アルテグラを購入したので今回はSTIレバーの取り付け方について記載していこうと思います。
前回の記事は8000アルテグラのSTIレバーの取り付ける前の下準備をするなので、こちらもご一読していただけると幸いです。
STIレバーの取り付けに使用する工具は5mm六角レンチでできるんですが、クランプボルトが締めづらい位置にあるので、T字型六角レンチを使用して作業すると作業効率がいいのでお奨めです。
検索等でこの記事にたどりついたばあい、STIレバーの取り付けナットの位置が分からないとまずいので簡単に位置を説明をしておきます。
写真のようにブラケットカバーをめくるとクランプナットがあるので5mm六角レンチでクランプナットを緩められるぐらいブラケットカバーをめくって、クランプバンドがガタガタになるまでクランプナットを緩めておきます。
中途半端にブラケットカバーをめくると作業性が悪いため、クランプボルトに5mm六角レンチを入れて作業しやすいだけめくっておきます。
※ブラケットカバーを無理にめくると破れることがあるので力をいれずにめくりましょう。
写真のようにSTIレバーのクランプバンドをドロップハンドルの終端から通して、適当な位置でクランプナットを締めて仮止めをしてブラケットカバーを戻しておきます。
左右のSTIレバーをドロップハンドルに仮止めしたら、自分のポジションに合うようにハンドル角とSTIレバーの位置関係を気が済むまで調整し、STIレバーの位置が決まったらずれない程度にクランプナットを締めておきます。
※バーテープを巻いてからだとSTIレバーは微調整しかできません。
STIレバーのブラケットの取り付け位置は人それぞれで違っていますが、ローラー台で色々試した結果、写真のように水平よりも若干STIレバーを上げ気味にして取り付けています。
※ハンドルはフィジークのカメレオンです。
ブラケットの握り方も人それぞれですが、自分はあまり手が大きくない(指が短い)ため9000系と9100系のSTIレバーはブラケットの先端付近(青部分)を人差指と中指で握り、薬指と小指で赤部分を握ったほうが手の収まりが良くなりました。
9100系はブレーキレバーの形状が変わったため、この握り方のほうがブレーキレバーが握りやすいのでブレーキがかけやすくなりました。
手の大きさやフォームの違いでSTIレバーの取り付け位置や握り方は変わるので参考程度にしてくださいね(^^;)
STIレバーの取り付け位置が決まったら左右のSTIレバーが水平に付いているか確認するためにドロップハンドルを付けたままステムをフロントフォークから外し、テーブル等の水平な面がある場所にドロップハンドルを置いて調べます。
STIレバーの水平が出てない状態でテーブル等に乗せると、図のように片側のレバーが浮いたり、ドロップハンドルのバーエンド部分が浮いてカタカタするので、カタカタしなくなるまでSTIレバーの取り付け位置を微調整することでSTIレバーの水平が出せます。
地味な作業ですが、ワイヤー類を取り付けるとSTIレバーが水平に取り付けられているか確認がしづらくなるだけに、調整するのが簡単なうちに確認しておくことをお奨めします。
STIレバーの水平を出したらステムを再度フォークコラムに取り付けて、STIレバーのブラケットカバーをめくってクランプナットを5mm六角レンチを使って6Nm〜8Nmで本締めをします。
STIレバーがずれないように最初は力を入れずに5mm六角レンチを回し、STIレバーが動かなくなってきたら本締めを行います。
※クランプナットが入り組んだ場所にあってトルクレンチのビットが入らないので手の感覚で作業することになります。
STIレバーの取り付けはL字型の六角レンチの短いほうで作業をすると何度もボルトに六角レンチを抜き差しして作業効率が悪いだけでなくクランプナットの六角穴を傷めてしまうので、T型六角レンチを使って作業すると効率がいいのでお奨めです。
クランプナットを指定トルクよりゆるく締めるとダンシングをする際にSTIレバーがずれたり、STIレバーのずれが原因でバーテープが千切れる事もあるので、組立て直後は1ヶ月程度の割合でクランプナットが緩んでいないか確認し、クランプナットが緩んでいるようなら増し締めをしておくと安心して乗れます。
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