2015/8/26
以前からレース現場に試作品が投入されていたスラムの無線電動コンポがユーロバイクに正式にお目見えし、RED eTAPという名称に決まったみたいですね。
電動コンポは機械式コンポと違ってブラケット内部に変速させる仕組みを入れる必要がないだけに、ブラケットの形状はスマートに仕上がっていますね。
小レバー裏の写真を見てみると電動コンポらしくスイッチになっていて、矢印の部分にもスイッチがありますが、こっちはLEDと機能ボタンになっているようです。
写真を見た限りでは変速スイッチがひとつみたいなので、どういう風に変速を着替えるのか興味があります。
リターンスプリングを見る限りではシフトストロークはかなり短そうですね。シマノの電動シフターのようにブラケット部は基盤と配線ぐらいかと思っていたんですが、青枠部分にシフターを動かすボタン電池(CD3032)を入れるようになっています。
電池の持ちにもよりますが、電池が切れるたびにブラケットカバーをめくって交換っていうのはどうなんですかねぇ・・・。
リアディレーラーはシマノやカンパニョーロのものを見慣れているせいかスラムのは若干小さく感じますね。
シマノやカンパニョーロの電動コンポと違ってスラムの電動コンポは無線式のため、受信と動作させるためのバッテリーが必要になるのでリアディレーラーの矢印部分に付いている黒いパーツがバッテリーです。
バッテリーは取り外し可能になっていて、端子を隠すカバーもあるようです。
シマノのバッテリーを見慣れているだけに写真を見た感じではこれぐらいの大きさで問題ないのかなって思ってしまいますが、形状的に大容量バッテリーとかが出てもおかしくない感じですね。
スラムがどれぐらいの距離と変速回数を想定しているか分かりませんが、シマノみたいに一回の充電で数千km走れるっていうのとは違うかもしれませんね(^^;)
フロントディレーラーもシマノやカンパニョーロに比べて小さい感じで、リアディレイラー同様にフロントディレーラーにもバッテリーが付いてますね。
シマノ電動フロントディレーラーにもありますが、スラムの電動フロントディレーラーにも位置決めのボルトがありますね。
若干見づらいんですが矢印部分にボタンがあって設定をするスイッチだけでなく、このボタンを押すと変速が出来るようになっているみたいです。
変速調整をするときにわざわざシフターに手を伸ばさなくてもできるのは便利かもしれませんね。
リアディレーラーにも同様のスイッチが付いているため、フロントディレーラー同様にこのボタンを押すだけで変速が出来るようになっているのかもしれません。
気になるシフターや各ディレーラーの重量は以下の通りです。
電動デュラエースや機械式レッドと簡単な比較をしやすいように表を作ってみました。
パーツ名 | デュラ | レッド | 電動レッド |
---|---|---|---|
シフター | 237g | 280g | 260g |
FD | 114g | 74g | 187g |
RD | 217g | 145g | 239g |
スラムの電動レッドはバッテリーを搭載している分だけシマノの電動デュラエースよりも重くなっているのは仕方ありませんね。
ただ、スラムの電動レッドは各パーツにバッテリーを配しているため、シマノやカンパニョーロのように独立したバッテリーが存在しないので合計したらほとんど変わりが無いか、若干軽くなっている可能性があるかもしれませんね。
気になる価格ですが、無線電動コンポだけあってそれなりに高くなるのは仕方ありませんね(^^;)
価格表を見ると左右のシフター、各ディレーラーやバッテリーの充電器等で1660ドルになっていて、クランクやカセットスプロケット等をあわせたフルセットが2758ドルと電動コンポとしては安くなっているみたいですね。
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