2015/8/9
7月頃にフルクラムのサイトにレーシングクアトロカーボンが2016年モデルとして出るというの記事が載っていたため、名前の付け間違えじゃないかと思っていたんですが、国内の発表会でも現物が登場して国内販売価格も決まっているだけにいるだけに冗談ではないみたいです・・・(^^;)
気になったのでカーボンモデルと2016年に出るアルミモデルの写真を並べてみるとデザイン的にほとんど変わらないため、カーボンモデルの存在を知らない人が見たら<黒いレーシングクアトロ?>って勘違いされてしまいそうなぐらいアルミモデルとデザインが似ていますね・・・(^^;)
とはいえそこはカーボンモデルなので違いはあるんですが、カーボンモデルはアルミモデルより5mm高い40mmハイトのUDカーボン製クリンチャーリムを採用し、リム表層は3Kカーボンを配することで強度が高めているそうです。
また、ブレーキ面はレーシングスピード35と同じ3Diamant処理によってブレーキ性能を高めてあるため、上位機種のテクノロジーを多く取り入れたミドルグレードのエアロホイールになっていうようです。
リムの外幅が24.2mm、内幅が17mmにすることでリム単体でのねじれ合成と横合成を向上させ、リム幅を広げることで最近主流になっている25cタイヤに最適化されているみたいですね。
※フルクラムのサイトには25c〜50cのタイヤまで装着可能と記載されています。
ステンレス製のエアロ形状ダブルバテッドスポークとアルミニップルを採用してアルミモデルより軽量化を測ってあり、フロントは18本のラジアル組み、リアは左7本・右14本の2to1組みになっています。
ハブはアルミ製でフリー側がオーバーサイズがされたリアフランジになっていて、フリーボディはレーシングゼロシリーズに採用されているプラズマ電解酸化処理を施したアルミ製になっていますね。
気になる重量は前後で1555gとリムハイトとミドルレンジということを考えると妥当な重量かもしれません。
レーシングクアトロカーボンにはディスクブレーキ対応モデルも用意されていて、リムもディスクブレーキに対応させるためにブレーキ面の3Diamant処理は施されない変わりにリムの断面形状が非対称になっています
リムの幅は外幅が24.2mm、内幅が17mmとなっていてリムブレーキモデル同様に25cのタイヤに最適化されているみたいですね。
※フルクラムのサイトには25c〜50cのタイヤまで装着可能と記載されています。
ハブはディスクローターを搭載するために前後共にオーバーフランジ設計が採用されています。
気になるローター台座はセンターロック方式(AFS)とインターナショナルスタンダード方式の(6Bolts)二つの規格だけでなく、クイックリリースとスルーアクスルにも対応しています。
強力な製動力を発揮するディスクブレーキに対応させるためにスポークはダブルバテッドではなくプレーンスポークが採用され、フリーボディはプラズマ電解酸化処理を施したアルミ製になっています。
スポークパターンは前後ともに2to1組みが採用され、フロントが左14本・右7本、リアが左7本・右14本という構成になっています。
気になる重量は前後で1605gとリムブレーキモデルより若干重くなっていますね。
2016年のレーシングクアトロはカーボンも出るだけでなく従来どおりアルミリムモデルのレーシングクアトロLGも登場し、従来モデルよりも各部を変更することで走行性能の向上を図っているようです。
リムは従来どおり35mmハイトですが、リム幅がカーボンモデルと同様の外幅が24.2mm、内幅が17mmとなって25cタイヤに最適化されています。
※フルクラムのサイトには25c〜50cのタイヤまで装着可能と記載されています。
スポークはエアロ形状でフロントが16本のラジアル組み、リアがリアが左7本・右14本の2to1組みになっています。
リアハブはカーボンモデルと共通でオーバーサイズ化がされており、スチールベアリングが採用されています。
フリーボディもプラズマ電解酸化処理を施したアルミ製が採用されていて40gの軽量化が施されているため、リム幅が広がったことによる重量増を抑えて2015年モデルと同様の前後で1725gとなっています。
各モデルを比較しやすいようにスペック表を作ってみました。
アルミ | カーボン | ディスク | |
---|---|---|---|
価格 | 54,000円(LG) 54,500円(CX) | 210,000円 | 208000円(6Bolts) 209,000円(AFS) |
前後重量 | 1725g | 1555g | 1605g |
リム材質 | アルミ | UDカーボン | UDカーボン |
リムハイト | 35mm | 40mm | 40mm |
スポーク | ステンレス・エアロ | ステンレス・エアロ ダブルバテッド | ステンレス |
ニップル | アルミ | アルミ | アルミ |
フロント | 16本ラジアル組み | 18本ラジアル組み | 2to1組み |
リア | 2to1組み | 2to1組み | 2to1組み |
ハブ | アルミ製 | アルミ製 | アルミ製 |
ベアリング | スチールベアリング ※調整可能 | スチールベアリング ※調整可能 | スチールベアリング ※調整可能 |
フリーボディ | プラズマ電解酸化処理 ※HG仕様のみ | プラズマ電解酸化処理 ※HG仕様のみ | プラズマ電解酸化処理 ※HG仕様のみ |
レーシングゼロカーボンはアルミスポークにカーボンホイールという構成なのでレーシングゼロの名前を継承していることに違和感が無かったんですが、レーシングクアトロカーボンはアルミ下位グレードの名称を継承する意味がないような気がするんですよね。
カーボンモデルのスペックを見る限りではアルミのレーシングクアトロのハブを使ってリムをカーボンに変えました的なホイールなので、これでは21万円も気軽に払ってもらえないと思うんですよね・・・。
カーボンモデルはディスクブレーキ対応モデルがあるだけで売り文句になっているだけに、わざわざレーシングクアトロの名前を継承しないで明確な違いを出すために新しい名称とリムデザインにして新たなミドルグレードのカーボンホイールとして販売した方が良かったんじゃないかって思います・・・。