フロントディレーラーを取り付ける前に今回は直付け式のフロントディレーラーにバンドを付けて取り付ける関係で、先にSM-AD91を取り付けておきます。
わざわざバンドを購入して取り付けるんだったらバンド式のフロントディレーラーを買えばいいじゃないかって思うかもしれませんが、バンド式のフロントディレーラーってフレームに取り付けた後の位置決め調整がけっこうシビアで作業時間がかかるため、直付け式フロントディレーラーについている調整ボルトを使えば位置決め調整が楽になるんじゃないかなっていう思いがあって直付け式を購入しました。
バンドアダプター SM-AD91の取り付けに5mm六角レンチ、サポートボルトの調整で2mm六角レンチを使用します。
サポートボルトは若干奥まった位置にある関係で2mm六角レンチの長いほうでしか作業ができないため、長い方がボールポイントになっている六角レンチで作業するとボルトの頭を舐めてしまう可能性があります。
そのため通常の2mm六角レンチを使用するか2mm六角ドライバーで作業する事をお奨めします。
詳しいことは少し前の直付け用バンドアダプターSM-AD91についてに記載してあるんですが、少しだけ記述をしておきます。
9100系から直付け式フロントディレーラーにバンドアダプターを使用して使う場合、 サポートボルトをバンドアダプターに接触させて使用する必要があるので従来品のバンドアダプターだとサポートボルトが接触しないのでSM-AD91を使用するように取扱説明書に明記されています。
バンドアダプターSM-AD91には2種類あり、シートチューブの径が34.9mmに対応しているのがSM-AD91-Lで、シートチューブの径が28.6mmと31.8mmに対応しているのがSM-AD91-MSとなっているので、使用するフレームのシートチューブの径に合わせて購入する必要があります。
従来のバンドアダプターとSM-AD91の大きな違いは、直付けフロントディレーラーにあるサポートボルトがバンドアダプターに接触できるようになっているようになっている部分です。
フロントディレーラーのサポートボルトが接触できるようになっているため、フロントディレーラーのガイドプレートの位置決めをする際にサポートボルトによる微調整が出来るようになっています。
バンドアダプターSM-AD91を取り付けるためにフロントディレーラーにあるボルトを5mm六角レンチで外します。
フロントディレーラーから取り外したボルトを再利用してバンドアダプター SM-AD91を取り付けるため、ボルトのネジ山にグリスをたっぷり塗っておきます。
直付け台座に取り付けるときはワッシャーを使用して取り付けるんですが、バンドアダプターを使用する場合はワッシャーは使用しません。
バンドとフロントディレーラーが接触する箇所は走行中に落ちた汗が付着してボルトが固着することがあるため、バンドとフロントディレーラーが接触する箇所にグリスを塗ってボルトの固着を防止するためにたっぷりグリスを塗ってからバンドを取り付けます。
バンドのボルトの指定締め付けトルクは5-7Nmと少し高めなのでキッチリ締め付けておきます。
フロントディレーラーにバンドアダプター SM-AD91を取り付けたらサポートボルトの先端がバンドに接触するまで2mm六角レンチで締めておきます。
写真が少し分かりづらいんですが、サポートボルトの先端がバンドアダプター SM-AD91に接触しているのが分かると思います。