あけましておめでとうございます。
昨年は膝を治す必要があってほとんど自転車に乗れなかったのでほとんど更新をしなかったんですが、今年は適度に更新していければいいなって思っているので時々除いていただければ幸いです・・・。
8000アルテグラの取り付け関係の記事を連載で記載しているので今回は順序的にキャリパーブレーキの取り付けを記載しておきたかったんですが、デジカメの写真を間違って消してしまったっぽいので、先にクランクの取り付けから記載します(^^;)
クランクアームボルト自体は強いトルクで締めないので専用工具を使わなくても取り付けられるんですが、工具自体の値段も300円以下なので走行時のクランク脱落を防ぐためにもクランク取り付け工具 TL-FC16を使って安心して作業する事をお奨めします。
ホローテック2の左クランクのクランプボルトは5mmボルトにしては12Nm - 15Nmという大きなトルクが指定されています。
工具セットに付属しているような安価な工具で作業すると工具自体が折れたり曲がったりする危険性があるため、それなりに強度がある六角レンチを使用して作業することをお奨めします。
先にギアのある右側からBBにクランクを挿入するんですが、若干入りづらいので手の平で軽く叩いて入れていきます。
右クランクをBBに挿入する際、左BBのキャップ(グレー部分)が外れることがあるのでキャップを押さえながら作業することをお奨めします。
キャップが外れても簡単に嵌められるんですが、右クランクが入らずに強く叩いて嵌めるとキャップが飛んでいってしまうので注意して下さい(^^;)
9000系のホローテック2クランクまでは取扱説明書に指示されていなかったんですが、9100系の取扱説明書にクランクシャフトの勘合部分にグリスを塗るように指示されているのでたっぷりグリスを塗っておきます。
写真の左クランクアームの溝が広くなっている部分とクランクシャフトの溝が広くなっている部分を合わせて、クランクシャフトに左クランクアームを取り付けます。
※8000アルテグラでは黒くて分かりづらかったため、シルバーのクランクを使って撮影しています。
左クランクアームをクランクシャフトに嵌めたら写真のように外れ止めプレートが出ている事を確認します。
クランクアームボルトを締める前にネジ山にグリスを塗っておきます。
左クランクアームが奥まで嵌っていることを確認したらクランクアームボルトを専用工具TL-FC16で0.7Nm - 1.5Nmで締めます。
※クランクアームボルトを締めすぎるとクランクの回転が渋くなるので注意して下さい。
クランクアームボルトを取り付けたら外れ止めプレートを写真のように奥まで押し込みます。
※クランクアームボルトの締め付けが甘いと外れ止めプレートが奥まで押し込めないので、外れ止めプレートが浮くようならクランクアームボルトを少しだけ締めて調整しましょう。
最後にクランプボルトを締めて完了ですが、指定締め付けトルクが12Nm - 15Nmとこのサイズのボルトにしては大きいトルクになっているため、片方のボルトを指定締め付けトルクで締めてからもう片方のボルトを締めるとボルトやクランクアームが破損する場合があるので注意して下さい。
シマノの取扱説明書にも記載されていますが、クランプボルトを締めるときは交互にボルトを締めてから本締めを行います。
トルクレンチを持っているのであれば最初に6Nmで両方のクランプボルトを締めて、トルクを2Nmずつ上げて交互にクランプボルトを締めて最終的に指定トルクの12Nm - 15Nmで本締めをします。
片側だけ一気に締め付けを行うと左クランクの片側だけ過剰トルクがかかることになるだけでなく、ネジの頭を潰したりクランプボルトから六角レンチが外れなくなることがあります。
過去にチェーンリングを試すために頻繁にクランクを外していた時期があったんですが、説明書通りに交互に締め付けを行っていても六角レンチがクランプボルトから外れなくなったことがありました。
クランプボルトから六角レンチを外したらクランプボルトの頭が変形していたのでクランプボルトを2回交換したことがあります・・・(^^;)
初めて作業するとクランクの取り付けが終わってクランクを空転させようとしても、ほとんど回転しないことがあります。
※シマノ製BBだと3回転ぐらいします
クランクが空転しづらい原因はクランクアームボルトの締め付けが強いことが原因でBBのプラスチックカバーが内側に押されてクランクの回転が渋くなっていることがあります。
対処法として左右のクランクをBBから外してBBの回転を確認してからもう一度クランク取り付け作業を行いましょう。
※BBの回転を確認して回転が渋い場合、BBのプラスチックカバーを外して嵌めなおして滑らかに回転するか確認してから再度クランクを取り付けましょう。
回転が渋いままでも乗ることは出来ますが、回転が渋いとロスを生むので疲れやスピードが出づらい原因になったり、BBを傷める原因にもつながるので面倒でも一度ばらしてから再度取り付けをする事をお奨めします。