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インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

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2014/1/25

ホイールを組んでみました 〜その2〜

ホイールを組むときは左右のスポークの組み方を同じにするのが一般的ですが、大阪の自転車店 自転車工房 のむラボで行っているホイールの組み方のひとつにフリー側を4本組み、反フリー側を6本組みというのがあって、この組み方が気になっていたので組み方を真似させてもらいました。

個人的には自転車工房 のむラボ にホイール組みの依頼をして本物を知った後に自分で好きなパーツで組んでみるのが理想的なんですが、かなりの注文が入っているらしく半年以上待たされる事が分かっているだけに、半年も待つのもなんなので手っ取り早く自分で組んでみました(^^;)

ヨンロク組みには罠が存在する

小学校に入る前からプラモデルを組み立てていたせいなのか、何かを初めて組み立てるときには必ず説明書や図面を見て注意点がないか確認する癖が付いています。

ただ、フレームから自転車を組んだりホイールを組むときにはそういった図面が存在しないため、ある程度まで頭で考えて必要であれば図面を描いてどういう風にすればいいのか検討するようにしています。

ヨンロク組みは右落としでイタリアンになる一般的なホイールを組むだけなら以前にも組んだことがあるので特に問題はなかったのですが、今回は以前と組んだ方法とは異なるので単純な図面を幾つか描いてみたら普通に組むとおかしくなりそうな感じがしたため、自転車工房 のむラボの過去ログを漁っているとカラクリのことが記載されていました。

リンク先の記事はとても長いので要約しますが、ヨンロク組みでイタリアン組みするなら、右落としで組まないといけないということですね(リンク先の原文まま)と記載してあり、写真のようにスポークを通さないとイタリアンで組めないみたいです。

過去ログを漁るのに時間はかかりましたが何度も悩んで組み直すのに比べれば微々たるもので説明があったので助かりました。

ヨンロク組みを自分で行うのであれば、以下のリンク先を必ず読んで参考にしておいた方がいいですよ。
メシのタネとヨンロク組みと左落としと部屋とワイシャツと私 - のむラボ日記

組み立て前にニップルに下準備をする

アルミニップルの下準備今回はアルミニップルで組むんですが、アルミニップルは下準備をしないで作業をするとスポークとの滑りが悪くて舐めやすいため、事前処理としてニップルをCRC-556に前日から漬けてスポークとの馴染みをよくしてテンションをかけても舐めづらくしておきました。

CRC-556に漬けるときはフタをして密閉しておかないと揮発してしまうため、フタ付きの容器や袋等に入れて下準備をすることをお奨めします。

以前はスポークにも下準備をしていたんですが、スポークテンションが120kgf程度ならニップルに下準備だけしておけば特に問題なく組み立てられることが出来るため、今はスポークに下準備を特にしないで組み立てるようにしています。

自転車のメンテナンスに於いてほとんど使うことがないCRC-556ですが、CRC-556は揮発性が高い油のためホイールを組んだ後に油が残らないのでホイール組みや振れ取りの際には重宝しています。

仮組みをする前に楊枝を準備しておく

ムの穴に通したスポークをニップルで仮止めする際、最初の数本は手で簡単に仮止めを行うことが出来ますが、ニップルで仮止めをする度に他のスポークがリムの穴からあまり出てこなくなるので難儀することになります。

自分も初めてホイールを組む際にここの部分をどうやったら円滑に進められるかいい方法が分からなかったため、自転車店の店員さんから含めて事前に色々と教えてもらったんですが手軽に出来る方法としてニップルに楊枝を差して行う方法です。

アルミニップルの下準備方法はとても簡単で、写真と図のように楊枝の先端をニッパー等で3mm〜5mmカットすると丁度ニップルに差して軽く固定出来るようになり、更に楊枝の先端をカットしてあるのでスポークを仮止めするだけのネジしろも確保出来るというわけです。
※先端をカットしないで作業するとニップルのネジしろが確保出来ないのでスポークが仮止め出来ません。

何回かスポークを仮止めしていると楊枝がダメになってくるためカットした楊枝を10本程度用意しておいた方がいいんですが、リムにスポークを通す度にニップルに楊枝を差すというのが面倒になってきます。

そこで、楊枝は多く使うことになりますが、ホイールで使うスポークの半分のニップルに楊枝を先に差して用意しておけば仮組み作業がサクサク進められるため、最近では先にCRC-556に漬けておいたニップルに楊枝を差してから仮組み作業を始めるようにしています。

下準備を全て終えたところでようやく仮組みをするわけですが、長くなるので次回に続きます。

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