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インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

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2014/7/1

調子に乗って前輪と後輪を結線してみる

タイラップで手軽に結線と同じような事が出来るのがわかったため、以前から前輪と後輪の全てのスポーク交差点を結線したらどういう風になるのかっていうのが気になっていたのでやってみました。

鋼線と半田でやるとなると気軽に実行に移せませんが、タイラップなら切ればすぐに戻せるので試しにやってみて自分の好みに合うかどうか、どういう風に変わるかとかもある程度分かりますし、更にこうやって記事のネタにもなりますからね(^^;)

自転車にホイールをつけた状態だと全く分からないため、前輪のスポーク交差点を全てタイラップで結線を施した写真にしました。

ちなみに後輪の反フリー側はスポークテンションが低いので結線の効果を発揮するのにタイラップが2本必要だったんですが、フリー側や前輪のスポークはスポークテンションがキッチリかかっているとタイラップ1本だけで十分効果を発揮してくれました

いつものコースで試してみる

例によっていつもの多摩川サイクリングロードの大師橋〜二ヶ領せせらぎ館を往復してみたんですが、前後輪を結線すると全く別物のホイールに変わってました。

それまでは漕ぎ出しでヨイショっていう感じで体重を乗せていたのがフルクラムのレーシングゼロのようにスッと進むし、加速も明らかに良くなっているため自宅から多摩川へ向かうまで楽しくてしょうがなかったんですが、多摩川サイクリングロードに入ると信号待ちがないので止まらずに走り続けられるだけに今まで感じた事が無いぐらい乗り心地の悪さを味わう事になりました・・・。

サイクリングロード上にある舗装の修正跡の僅かな段差に乗っただけでもハンドルやサドルに不快な振動がきて、更に舗装が悪くなるとハンドルが暴れるという感じです・・・。
それでも往路の自宅〜二ヶ領せせらぎ館(約23km)までは反応の良さを楽しんだりする余裕がありました。

二ヶ領せせらぎ館でトイレ休憩をして帰路を10分程度走ったら厚手の冬用のグローブをつけていたにもかかわらず手がしびれてきて、帰宅後には痺れで手が痛くなっていたぐらいでした・・・(ちなみに試したのは1月末です)。

というのが初日の感想なんですが、手がしびれる事があってもお尻や腰に不快な痛みを感じる事が無かったので試しに一週間程度乗り続けてから答えを出そうかと思ったんですが、三日乗り続けたら疲れが翌日に残っていて、それでも乗り続けて土曜日の朝起きたら起き上がるのが嫌なぐらいヘロヘロの状態になってしまったため、問答無用で反フリー側だけ残してタイラップを切りました。

数日間試しただけですが反フリー側だけの結線に戻した当初はホイールの反応に物足りなさを感じてしまい、あの反応の良さは捨てがたいと思う一方であの乗り心地の悪さと疲労感は勘弁してほしいので全結線に戻す事はしませんし、フルクラムのレーシングゼロは買わないほうがいいんじゃないかなってことも思うようになりました(^^;)

ちなみに前後輪に結線を施してもタイムは誤差と呼べるぐらいしか変化が無かったので疲労の蓄積等を考慮すれば前後輪の結線はお奨めできませんっていうのが結論ですね。

タイラップ結線を長期間施すのはお奨めしません

タイラップで結線を施して3ヶ月弱(約1600km)乗ったんですが、500km以上乗るとタイラップが伸びて反応等が悪くなってくるため、反応が悪くなってきたら全部切って再度新しいタイラップで締め上げていました。

ただ、こうやって手軽に結線の効果が試せる利点がある反面スポークを交差点で締め上げるのでスポークに本来とは異なる力が絶えずかかっているので、長期間実施しないほうがいいんじゃないかって思うようになりました。

タイラップでスポークを手軽に結線してみる通常のスポークだとハブからリムに引っ張られている力が働いているだけなので乗車していないときはスポークは図のようにまっすぐな状態ですが、タイラップで結線を施すとスポークの交差点に横の力が若干加わるため、図のようにスポークの交差点が絶えず変形して通常よりも余計な負荷がかかっているのでスポークが通常の結線よりも更に折れやすくなるんじゃないかって思うようになってタイラップによる結線を止めました。(青の線は通常時のスポークの状態です)。

鋼線と半田を使った結線だとスポークの交差点を固めてしまうだけなので、タイラップによる結線みたいにスポークを絶えず変形させるという事はないんですが、スポークの交差点が固まっていることには違いないので乗車中はタイラップ結線と同じようにスポークに負荷がかかっているはずです。

まずいと思った事を記事にするなとつっこみが入るかもしれませんが、どんな方法でもスポークに結線を施すとスポークが折れやすくなるのは宿命みたいなものなので、こういう簡単な方法で結線をした感じを試すことも出来るよという情報的な意味で記事を記載したわけで、3ヶ月弱(約1600km)乗ってスポーク折れは一切発生していないため、短期間に記事を更新するのであれば特に問題が無いだろうという判断で記事にした次第です。

タイラップによる結線は乗り味を試す程度にして、結線をした乗り味が好みだったらタイラップの結線はスポークへの負荷も大きいので素直に鋼線と半田による結線を施したほうがいいでしょうね。

ここまで記載しておいて鋼線と半田の結線の事を記載しないのは無責任なので鋼線と半田の結線も試しているんですが、記事が長くなっているのでやり方とかは次回に記載しようと思います。

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