2014/5/24
ホイールを組み立てる記事を記載していたので感想を記載するまで期間が経ってしまいましたが、それなりに距離は乗っているのでそれなりに感想は記載できると思います。
ヨンロク組みの売り文句は後輪の左右のスポークテンション差を是正できることで、今回組んだ構成ではフリー側2.0mmプレーンスで120kgf前後、反フリー側2.0mm-1.8mm-2.0mmのバテッドスポークで90kgf前後という感じで組めているため、一般的なフリー側と反フリー側を同じ組み方をするのに比べれば反フリー側のスポークテンションが上がっているのは確かです。
今回は組み方の違いを明確にするため昨年末まで手組みホイールに着けていたタイヤとチューブをそのまま使っています。
ちなみに昨年末まで使っていた手組みホイールはハブとリムが一緒でスポークが1.8mmの6本組みという構成です。
組み立ての記事を記載していたので期間が開いてしまっていますが、ホイール自体は1/4に完成していて1/5に試走をしています。
乗ってみた感想ですが、最初の一漕ぎ目に感じたのは踏み込み対してグイッと気持ちよく進んでくれたことですが、これはヨンロク組みによる恩恵ではなくスポークを太く変えたことによるものでしょう。
手組みホイールを使い始めるときのお約束ですが少し漕いでブレーキをかけて問題なく止まれることを確認したら、乱暴にペダリングをしたりダンシングをしてホイールをいじめてスポークをなじませるんですが、今回は新しいホイール特有のピキピキ音が全く無かったのが印象的でした。
なじみ出しのときから今回のホイールはあまりピキピキ音がしないのが気になっていたんですが、それなりにホイールをいじめても問題なさそうな感じなので慣らし走行も兼ねて国道15号を走破(約60km)してみたんですが、スポークテンションが低いせいなのかペダリングをする際に力が逃げているような感じがするんですよね。
その代わりに乗り心地がよくて疲れないので以前だとこういったホイールが好みだったんですが、去年の夏ごろから多少疲れても固めのホイールの方が好みになってきているっていうのもあり、帰宅後にニップルを1/8回転締めて翌日は多摩川サイクリングロードの朝連コース50kmを走ってみると乗り心地に変化は無いのに反応が良くなって気持ちよく走れるようになっていました。
この状態でホイールを馴染ませるために一週間(200kmちょっと)乗って大きな初期振れが出ることもなかったんですが、この時点で感じたのは通常の組み方とヨンロク組みの明確な差っていうのは全く分からなかったです・・・。
元々後輪の左右のスポークテンション差が是正されたからといって走りにどう変わるんだろうという興味があって組んでみたヨンロク組みですが、完組みホイールよりリムが軽いから漕ぎ出しは楽なのはお約束だし、32Hで組んでいるので38km/hぐらいからスピードが伸びないっていうのも同じです。
印象的だったかかりの良さもスポークを太くしたからだと思えるのでヨンロク組みの恩恵は速さという点においては得られなかったというのが正直な感想でしょうか。
ただ、この時点では結線を施していないノーマル仕様のホイールだということです。
ヨンロク組みを提唱している自転車工房のむラボで販売されている多くのホイールは結線を施されているため、最初にノーマル仕様で試すのは当然として結線も施してみないと真価が分からないので初期振れ取りが終わった時点で結線を施してみることにしたんですが、記事が長くなりそうなので次回に続きます。
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