2014/10/11
鋼線の巻き方をどうするべきか記載してホイール組みに関する記事を終わりにしようと思っていたんですが、最近では中学校の技術の授業で半田付けをしない学校もあるみたいなので半田結線について簡単に記載しておこうと思います。
準備が整うと我慢が出来なくなってすぐにでも作業に取り掛かりたくなってしまいますが、結線を行うとスポークが二本一組になって振れ取りがしづらくなるため、結線作業をする前に時間をかけて渾身の振れ取り作業をしておきましょう(^^)b
横振れやセンター出しは結線を行った後でも修正できると思いますが、縦振れは結線を行った後ではスポークが二本一組になっているので修正が困難になる(修正できないかもしれない)ので縦振れは半田結線をする前に確実に取っておくことをお奨めします。
・半田ごて
白光 半田ごて レッド 60W |
熱量足りなかったり暖める時間短いと半田が剥がれるので使用する半田ごては100wのものが望ましいんですが、結線で使用する鋼線は細いので熱量不足になるとは思えなかったので手持ちの60wの半田ごてで作業しました(^^;)
ちなみに1000km以上走って半田の剥離等は今のところ起きていません。
・フラックスと半田
白光 サスゾールFセット89 |
ホームセンターの使える店員さんがステンレスの半田の乗りがいいとのことでフラックス薦められ、HAKKOのフラックス:サスゾールF No.89 半田付きセットを購入しました。
フラックスを使う場合はヤニ無し半田が必要になるんですが、フラックスと半田がセットになっているものを購入すれば確実にヤニ無し半田とセットなので無駄な出費が抑えられます。
ちなみにHAKKOのフラックスNo.89は思っていた以上に半田の乗りが良かったので作業が楽で、セットで付いてきた半田は20g(約1m)だったんですがほとんど使っていないので後4回〜5回はホイールに半田結線ができそうです。
・鋼線(針金)
スチール針金 小巻タイプ 線径0.3mm x 20m |
鋼線は太さや種類が色々あるので好みでいいと思うんですが、巻き数が同じなら使用する鋼線の太さによって剛性も変わるというのを何かで読んだ記憶があります。
ただ、鋼線が太すぎると重くなって見た目が悪くなるし、細すぎれば切れそうな感じがするので今回は見た目重視で0.3mmの鉄線を使ってみることにしました。
アルミ製の針金はフラックスを使うと腐食するので使わないようにしてください。
・こて台
はんだこて台 ST-11 |
温まった半田ごてを安定させて置いたり、付属しているスポンジを水に塗らして小手先を掃除するのに使用します。
半田付けが未経験のままいきなり結線作業をするとスポークに余計な熱が入る可能性があるため、半田付けをやったことが無ければリサイクルショップ等で安いリモコンを買ってきて、ばらして中の基板を取り出して半田付けの練習をある程度してからのほうが失敗しないで作業できると思います。
何事も未経験のままぶっつけ本番で作業を始めると失敗することが多いんですが、多少遠回りであっても少し練習をするだけで気楽に作業できて失敗しないものですよ(^^)b
半田付け作業については特に変わったことをする必要がないので説明を記載しなくてもいいかなと思ったんですが、中途半端なので簡単に説明を記載しておきます。
フラックスは乾くと効果が薄れるため、フラックスを付けてすぐに作業できるように半田ごてを先に温めておきます。
鋼線を巻いた箇所にフラックスを付けて鋼線にまんべんなくいきわたらせます。
フラックスが鋼線に付いてないと半田がうまく乗らないため、ハブ側の鋼線にもフラックスがいきわたっているか確認しておきましょう。
フラックスを鋼線に付けたら時間をおかずに半田付け作業を行います。
半田付けをする際も手早く作業を行ってスポークに余計な熱が伝わらないように作業します。
ハブ側の鋼線に半田が流れ込んでいないこともあったため、ハブ側もしっかりと半田付けをしておきます。
※フラックスには金属の不導体皮膜を除去するために塩酸等の強い酸が含まれているため、作業中に手や指に付いたらすぐに洗い流すようにしてください。
全ての箇所に半田付けをしたら余分な鋼線をニッパーでカットし、余計なフラックスが付いていると鋼線やスポークが錆びる原因になるので半田付けをした付近を水洗いしておきます。
半田ごての小手先に半田やフラックスが付いたまま片付けると次回使用するときに小手先が錆びて使い物にならないといったお約束のトラブルを避けるために、使い終わった半田ごての小手先はこて台のスポンジできれいに掃除してからコンセントを抜きましょう。
白光 半田ごて レッド 60W |
白光 サスゾールFセット89 |
スチール針金 小巻タイプ 線径0.3mm x 20m |
はんだこて台 ST-11 |
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