2009/6/10
フレームだけ購入して手持ちのパーツでロードバイクを組み立てようとしている人の多くはホイールにカセットスプロケットが付いたままの状態だと思います。
まぁ、自分もいちいちカセットスプロケットを外すのが面倒なので付けっぱなし状態にしているのためそうじゃないかなと思っているだけですが・・・(^^;)
当然のごとくホイールに取り付けたままなのでカセットスプロケットが汚れていて、汚れたまま組み立てを行うと他の綺麗なパーツが汚れるのがイヤだったため、記事を書くための写真撮影をする必要もあったので他のパーツを清掃するついでに一度ばらしてから組み立てを行いました。
せっかく新しいフレームで組むのだから、使い古しのパーツとはいえ汚れがない状態で気持ちよく組み立てたいですからね(^^;)
この辺は性格の問題なので面倒だったらわざわざ外して清掃を行う必要はありませんが、カセットスプロケットが綺麗な状態だとリアディレーラーの調整をする際にスプロケットの刃先とプーリーの位置が確認しやすいという利点があります。
カセットスプロケットの交換の仕方〜外し方篇〜カセットスプロケットの取付け作業になれていない場合、下の写真のように各ギアとスペーサーを組み立てる順番に並べておくと間違わずに作業することが出来ます。
※15は撮影用に外したフリーホイールです。
ホイールメーカーによって1のギアをフリーボディに入れる前にスペーサーを使用するタイプや、ギヤの組み立て構成が違うので自転車店か取扱い説明書等で確認をしておきましょう。
シマノのカセットスプロケットは写真のように組み立て間違い防止のためにフリーホイール(15)の一カ所の溝が細くなっていて、カセットスプロケットの溝もこれに合わさるように一カ所だけ細くなっています。
カセットスプロケットを組み立てるときはこの溝に合わせるように組み立てていけば間違いなく組み立てることが出来ます。
※カンパニョーロのカセットスプロケットは一箇所だけ溝の形状が異なる部分があります。
各ギアには歯数を表示する刻印があり、刻印が打たれている面を上に向けて組み立てると裏表を間違わずに組み立てられます。
フリーホイールの溝の細い部分を上にして組み立てを行うと、各ギア等を組むときに場所をいちいち確認せずに作業を行えます。
※撮影のためフリーホイールを外しています。
下の写真のようにギアを組んだら、ロックリング(14)にロックリング間座(13)を嵌めます(写真右)。
※撮影のためフリーホイールを外しています。
ロックリングのネジ山にグリスを薄く塗り、ロックリングは工具を使っても締めづらいだけなので、フリーホイールにロックリングを手で軽く締めます。
手で締めたらロックリングにスプロケットロックリング抜き工具とモンキースパナをセットして左の写真のように回します。シマノの取扱説明書にカセットスプロケットのロックリングの指定締め付けトルクが30Nm〜50Nmと大きなトルクが指定されているため、ホイールをガッチリと固定して体重を乗せるようにモンキースパナを回してシッカリと締め付けます。
ロックリングを締め付けたらスプロケットにガタがないか確認し、ガタがあるようなら更に締め込みましょう。
※スプロケットにガタがある状態だと変速トラブルの原因になります。
※ロックリングを目一杯締めこんでもカセットスプロケットがガタガタの場合、スペーサーを入れ忘れている可能性が高いため確認しましょう。
フリーホイールリムーバー |
シマノの純正スプロケットリムーバーは単体で使用することが出来ず、大型のスパナ等を使用することが前提になっています。 あまり使うことがないサイズなのでモンキースパナを使って作業することになることが多いと思いますが、モンキースパナは固定力が甘くて作業中にモンキースパナが外れてケガをする危険性が常にあるため純正工具はお奨めできません。
フリーホイールリムーバーはスプロケットリムーバーに持ち手が付いた一体型工具なので明らかに使い勝手がよく、大型のモンキースパナを購入する必要がないというメリットがあります。
また、工具が一体型なので作業中に滑ってケガをするような危険性が少なく、値段もシマノのスプロケットリムーバー単体と大差ないため個人的にこちらをお奨めしたいですね。
アルテグラ以上のクラスのスペーサーには印字がされていて、写真のように印字の向きを揃えてスペーサーを組み立てると格好良く見えたりします。
※惜しい事にスペーサーの印字は綺麗に揃いません・・・。
スペーサーの印字の向きを揃えても走りには全く関係ないんですが、こういう所を目ざとく見る人は少なからずいます。
自転車店に展示展示されているロードバイクのこういった箇所を見て作業レベルが低い店と烙印を押すような人も中にはいて、工賃というものは見えない部分や走りに関係ない箇所にも手抜きをしないからこそ正当な対価として取れるものですからね・・・。
==関連記事==
カセットスプロケットの交換の仕方〜外し方篇〜