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インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

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2013/02/01

カセットスプロケットの交換の仕方〜外し方篇〜

カセットスプロケットを交換するには専用工具がないと交換が出来ないだけでなく、取り付ける際の指定トルクも自転車のパーツの取り付けで最も高い締め付けトルクが指定されているパーツです。

強度が低い安い工具を使用して工具が破損するとかなり酷いケガに直結する事が容易に想像出来るため、それなり強度が高い工具を使用して作業することをお奨めします。

交換作業にはこつがあるので初めて交換するときは十分注意をして作業して下さい。

作業に必要な工具


シマノ TL-SR22 スプロケット戻し工具

・スプロケット戻し工具

自転車を趣味にし始めた頃はスプロケット外しって名称だったと記憶しているんですが、最近はスプロケット戻し工具という名前で売っているみたいです。

この工具は他の工具と違って締めたり緩めたりするという役割は無く、カセットスプロケットを外す際にフリーが回転しない様に押さえるだけの専用工具です。

スプロケット戻し工具はメーカーによって若干形状が異なるんですが、使い方は同じで工具に付いているチェーンをカセットスプロケットの一番大きいギアに巻き付けて使用します。



フリーホイールリムーバー

・フリーホイールリムーバー
カセットスプロケットのロックリングを締めたり緩めたりするときに使用する専用工具です。

シマノ製純正工具にTL-LR15がありますが、これは大型のスパナを使用して作業することが前提なのであまりお奨めできません。

過去にTL-LR15とモンキースパナで作業をしているときにスパナが滑って転倒しそうになったことがあって右のような一体型の工具を改めて購入したんですが、TL-LR15に比べると工具が一体型なので作業時に大きなトルクもかけやすく、ケガの心配がないので安心して作業できるようになりました。

値段もシマノ製の純正工具と大差ないのでモンキースパナ等を新たに購入することを考えたらこちらを購入することをお奨めします。
※フリーホイールリムーバーはシマノとカンパニョーロでロックリングの形状が異なるため、工具を購入する際は注意してください。

カセットスプロケットの外し方

カセットスプロケットを交換する工具のセットの仕方スプロケット戻し工具のチェーン部分を図の様に大きいギアに巻き付けます。

この工具はカセットスプロケットを交換するときにフリーが回転しないように固定するだけなんですが、スプロケット戻し工具がないとフリーが回転してロックリングを緩めることが出来ません。
※工具メーカーによってチェーン部分が図と異なることがありますが、使用方法は変わりません。

スプロケット戻し工具をセットしたらロックリング(青部分)の溝に合わせてフリーホイールリムーバーを挿入して交換作業を行います。
※スプロケット戻し工具のチェーン部分は作業する人によって好みの位置があるみたいなので、力が入りづらかったり作業がしづらいと感じたらチェーンを巻き付ける位置を変えてみるといいですよ。

ケガをしないために作業姿勢に注意しよう

カセットスプロケットを外す姿勢カセットスプロケットの取り付けは30Nm〜50Nmと自転車のパーツの中でも最もトルクが高い箇所だというのは何度も記載していますが、自転車店によっては必要以上にオーバートルクで取り付けている事があるので初めて交換作業をするときは特に注意して下さい。

交換作業をするときはかなり力を必要とするんですが、特に注意してもらいたいのが力を入れるために下を向いたまま作業したり、脚を伸ばして作業を行うとロックリングが緩んだ際にバランスを崩して前に転倒する恐れがあります。

バランスを崩した際にとっさに脚が反応して一歩前に出られればケガをする危険性は減りますが、ホイールと一緒に転倒すればホイールの上に身体が乗るので予想出来ないぐらい酷いケガを負うだけでなく、全体重がホイールの上に乗っかることになるのでホイールも使い物にならなくなってしまう事も考えられます。

カセットをスプロケットを外すときは不格好ですが図の様な姿勢で、背中や腰を壁等に寄りかかりながら背後に体重を残す様な感じで作業することをお奨めします。

図はかなりオーバーに描いたのでとても不格好な姿勢になっていますが、ケガをしたりホイールを壊す危険性が少ない姿勢なので初めて作業するときはこういった姿勢で作業することをお奨めします。