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インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
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2011/10/01

固着したホローテック2BBの外し方

シマノのホローテック2クランク用のBBの締め付けトルクは35Nm〜50Nmが指定されているんですが、取扱説明書に記載されているシマノ純正工具のTL-FC32は精度が悪くてBBの溝を傷める危険性があるだけに、普通に作業する分には問題ないかもしれませんが固着しているBBを外すには怖くてとても作業が出来ません。

こういったクレームが自転車店からあったかどうか分かりませんが、後にシマノも改善した工具を新たに販売するようになりました。

作業に必要な工具


パークツール BBT-9

BB取り付け工具
TL-FC32と違ってTL-FC36はBBの外周部をすべて掴むタイプになったので力が逃げずに済みそうですが、枝の長さがTL-FC32とあまり変わらないので大きなトルクをかけにくそうな感じだったので買うのを見合わせました。

シマノの純正工具はこんな感じですが、シマノより少し高いパークツールのBBT-9もTL-FC36と同じような作りになっていて、自転車店でBBT-9とTL-FC36があったので比べてみるとBBT-9の柄がTL-FC36より若干長かったのでパークツール製を新たに購入して作業を行いました。

BB工具の比較 BBT-9とTL-FC32写真を見ると分かると思いますがシマノ純正工具のTL-FC32よりもパークツールのBBT-9の方が長くてしっかりしています。

メンテナンスに興味があってまだ工具を持っていないようならパークツール製はクランク取付けボルト工具も付属しているため、パークツール製を購入しておけばクランク周りで使用する専用工具を探す手間もなくなますよ。


延長パイプを使う

BB工具固着したBBにはどんなに工具ががっしりしていても歯が立たないので、図のようにステンレスパイプにBB取付け工具を挿入してパイプの先端に何回か全体重をかけて外します。

使用するパイプは耐荷重が高い肉厚のパイプがお奨めです。 今回使用したパイプはステンレス製で、耐荷重が80kgfまで耐えられる600mmのパイプを使用しました。

BBの右側(クランクのギアがある方)は規格によってネジの切り方が異なるので注意が必要です。 ※BSA(JIS)が逆ネジITA(イタリアン)は正ネジです。

どちらも正ネジと勘違いしてBSA規格のBBの右側を時計回りで回して本格的に動かなくなってしまうというのがあるので注意してください。

ホローテックIIのBBはネジ山が浅くて舐めやすいため、どうしても外れない場合は無理に作業を行わずに自転車店に持ち込むことをお奨めします。

BB規格の見分け方

規格の違いは以下の通りです。

日本ではBSA規格の事をJISと読んでいますが、JIS規格は東洋の島国の規格に過ぎないので海外ではBSA規格で通っています。


パークツール BBT-9

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