2013/03/03
クランクもホローテック方式になって剛性がアップしただけでなく、メンテナンス性もかなり向上して専用工具もあまり使用しないで済む様になりました。
メンテナンスがしづらいパーツを設計するのはメーカーの自由ですが、わざわざ自転車店に持っていかないと整備が出来ないっていうのは考え物ですからね・・・。
ホローテック2クランクの外し方はホローテック2クランクの外し方に記載してあります。
クランク取り付け工具 TL-FC16 |
クランク取り付け工具 TL-FC16
左側のクランクに取り付けられている樹脂製もしくはアルミ製のクランクアームボルトを取り付けるのに必要な工具です。
クランクアームボルト自体は0.7Nm〜1.5Nmという弱いトルクで締めるので専用工具を使わなくてもやろうと思えば締められるんですが、専用工具を使わずに変な方法で締めて走行中にボルトが脱落して紛失すると新たにクランクアームボルトを購入する方が高く着くため工具自体の値段も300円以下なので安心して作業をした方がいいと思います。
BB取り付け工具のパークツール製のBBT-9にはクランク取り付け工具が付属してくるので購入する必要はありません。
5mm六角レンチ
左クランクのクランプボルトは12Nm〜15Nmという5mmボルトにしては大きなトルクが指定されているため、それなりに強度がある工具を使用して作業しないとボルトの頭を舐める可能性があります。
ギアのある側からBBにクランクを挿入するんですが、クランクシャフトがアルミ製の場合は比較的簡単に入るんですが、クロモリ製の場合は入りづらいので手の平で叩くような感じで入れていきます。
このときに左BBのキャップが外れることがあるのでキャップを押さえながら作業すると防止できます。
キャップが外れても簡単に嵌められるんですが、クランクシャフトが勢いよく入ってしまうとキャップが飛んでいってしまうので注意して下さい。
クランクシャフトの奥まで挿入されていることを確認し、左クランクアームをクランクシャフトに嵌めます。
写真のように外れ止めプレート(青○部分)が出ていることを確認します。
左クランクアームが奥まで嵌っていることを確認して、クランクアームボルトをTL-FC16で0.7Nm〜1.5Nmで締めます。 ※締めすぎるとクランクの回転が渋くなるので気を付けて下さい。
クランクアームボルトを締めたら外れ止めプレートを指で押し込んで、写真のように左クランクアームから出ていないことを確認します。
※クランクシャフトがクロモリ製の場合クランクアームボルトが若干締めづらいことがあります。
最後にクランプボルトを締めて完了ですが、指定締め付けトルクが12Nm〜15Nmとこのサイズのボルトにしては大きいトルクになっているため、片方のボルトをだけ指定締め付けトルクで締めるとボルトやクランクアームが破損する場合があります。
※クランプボルトは一気に締め付けを行うとネジの頭を潰したり、六角レンチが外れなくなることもあります。
クランク取り付け工具 TL-FC16 |
シマノの取扱説明書にも記載されていますが、クランプボルトを締めるときは交互にボルトを締めてから本締めを行います。
トルクレンチを持っているのであれば最初に6Nmで両方のクランプボルトを締めて、トルクを2Nmずつ上げて交互にクランプボルトを締めて最終的に指定トルクで本締めします。
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