2013/03/7
自転車のペダルは右と左でネジの切り方が異なっていて、普通のねじを締める感覚で時計回りに回すと左ペダルが逆ネジなので無理に締めようとするとクランクアームのネジ山がダメになってしまうので注意が必要です。
力任せに無理矢理ねじ込んでクランクアームのネジ山をダメにすると、クランクアームを交換するしか対処出来なくなってしまうため、おかしいなと感じたら無理矢理ねじ込まずに作業を止めて確認することをお奨めします。
ペダルの外し方はペダルの外し方に記載しています。
ホーザン ペダルレンチ C-200 |
ペダルレンチ
ペダルは走行中に外れると事故に直結するため十分なトルクでしっかりと締め付ける必要があるんですが、工具セットに付属しているようなペダルレンチだと強度が低いので十分なトルクをかけて締めるのが難しいです。
自分が使用しているのは多くの自転車店でも使用しているホーザン製のペダルレンチですが、他社のペダルレンチのように鉄板をプレスで打ち抜いて作ったものではなく鋳造で製造されているので工具自体の重さ・厚み・頑丈さが他のペダルレンチとは桁違いです。
ペダルが固着して外れないようなときでもペダルレンチの上に乗って体重をかけながらグイグイやっても撓んだり、曲がるようなことがないので安心して作業が出来ますよ。
右のペダルは正ネジなので時計回りに回すだけで取り付けることが出来ます。
最初はペダルレンチを使用せずに手でペダルをクランクアームに取り付けて、最後にペダルレンチを使って本締めをすると簡単に作業をすることが出来ます。
シマノの取扱説明書ではペダルの締め付け指定トルクは35Nm以上と記載されているため体重をかけてしっかりと締め付ける必要があるんですが、普通に作業するとホールが回転して力が逃げてしまうため後輪側のブレーキを握りながら作業するとホイールが回転しなくなるので確実に締め付けることが出来ます。
左のペダルは逆ネジなので反時計回りに回すと締めることが出来ます。
作業法法自体は右のペダルを取り付けるのと同じなんですが、逆ネジは慣れていないと最初の締め付けが若干やりづらいので慎重に作業を行って下さい。
少しでもネジが締まってしまえば後は普通にスルスルと回せるので本当に最初だけなんですけどね(^^;)
ホーザン ペダルレンチ C-200 |
自転車を屋外に保管している場合は雨等の影響でペダル軸のネジが錆びてクランクアームと固着してしまうことがあるんですが、室内で保管していても長年同じペダルを使っていると固着することがあり自転車店で苦労して外してもらったなんていうのをけっこう聞いたことがあります。
ペダルの固着を防止するためには取り付け時にペダルのネジ山部分にはたっぷりとグリスを塗ってから作業するだけですが、自転車店で作業を見ているとペダルが取り付け終わったクランクアームからグリスがはみ出すぐらいネジ山にたっぷりとグリスを塗っておくぐらいでちょうどいいみたいですね。
はみ出したグリスは拭き取ればすむだけですからね(^^;)
==関連記事==
自転車のペダルの外し方