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インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

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2013/03/03

ホローテック2BBの取り付け方

最近はBBの規格が乱立していて訳が分からなくなってきていますが、ホーロテック2クランクは従来からあるネジ式のBSA規格用とITA規格用の他に圧入方式のBB86規格用が純正で対応しています。

スタンダードBB 従来のフレームにネジ山を切ってBBを取り付ける方式のBBです。

プレスフィットBB フレームにネジ止めだったBBを圧入(プレスフィット)する様にした規格で、フレームメーカとしてはカーボンフレームBBシェルにネジ山を切るための金属パイプを埋め込む工程が減って、ベアリング受けをフレームを製造する際に一気に成型できるということもあり2010年頃からプレスフィットBB(特にBB30)を採用したフレームが増えてきているんですが様々な規格が乱立しています。

特にキャノンデールが提唱したBB30は最新規格の様に謳っていますが2000年に策定された古い規格なのに、従来と異なる方式を採用しているという点でマーケティング上の売り文句に使われています・・・(^^;)

BB30のメリットとしてフレームからBBが突出しないのでQファクターが狭くなるというのがあるんですが、変速機の規格が変わってないためQファクターが従来のBBおり広くなっているフレームも存在するほどです・・・。

また、クランク軸を太くして剛性向上を謳っていますが軸だけでなくクランクアームも含めて総合的に製造しなくては意味がなく、コンポメーカー大手のシマノやカンパニョーロがプレスフィットBB規格に対応したクランクやBBを新たに設計して販売しない限り本来の性能は発揮されないかもしれませんね。

なんの規格でもそうですが規格が乱立して困るのは購入者なだけにこういった規格は早々に統一して欲しいですね・・・。

※こういった事情があってプレスフィットBBには懐疑的なのと、対応フレームも所有していないので本記事ではネジ式のスタンダードBBの取り付け方法についてだけ記載しています。

取り付けに必要な工具


パークツール BBT-9

BB取り付け工具
TL-FC32と違ってTL-FC36はBBの外周部をすべて掴むタイプになったので力が逃げずに済みそうですが、枝の長さがTL-FC32とあまり変わらないので大きなトルクをかけにくそうな感じだったので買うのを見合わせました。

シマノの純正工具はこんな感じですが、シマノより少し高いパークツールのBBT-9もTL-FC36と同じような作りになっていて、自転車店でBBT-9とTL-FC36があったので比べてみるとBBT-9の柄がTL-FC36より若干長かったのでパークツール製を新たに購入して作業を行いました。

BB工具の比較 BBT-9とTL-FC32写真を見ると分かると思いますがシマノ純正工具のTL-FC32よりもパークツールのBBT-9の方が長くてしっかりしています。

メンテナンスに興味があってまだ工具を持っていないようならパークツール製はクランク取付けボルト工具も付属しているため、パークツール製を購入しておけばクランク周りで使用する専用工具を探す手間もなくなますよ。


スタンダードBBの取り付け

ホローテック2BBの取り付け図を参考にしてフレームのBBシェルのネジ部分に固着を予防するためにグリスをたっぷり塗ります。

右のBB(ギア側)を手で締まるところまで締めてから、左のBBを同じように手で締めます。

最後にBB取り付け工具を使用して30Nm〜50Nmで本締めをします。
※30Nm〜50Nmという締め付けトルクは自転車のパーツの中で最も強いトルクで、工具に全体重をかける様な感じで締めます。


パークツール BBT-9

※9000系デュラエースのBBから直径が従来より小さく変更になったため、BBに付属しているTL-FC24をBB取り付け工具に取り付けてから専用工具で本締めを行います。


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