2009/6/1
自転車店には色々な工具がありますがロードバイクを組み立てるのに使用する工具類は下の写真の工具以外に、トルクレンチ、ディスプレイスタンド、金ノコ、5mmT字レンチぐらいです。
フレームを購入した際にBBシェルのフェイシングや下球押しの圧入等の一部作業を自転車店に依頼することで以下の工具程度でロードバイクを組み立てることが出来ます。
※下の写真の工具全てが必要ではありません。
番号 | 工具名 | 用途 |
---|---|---|
1 | チェーン切り | チェーンを繋いだり、交換をする際に使用します。 |
2 | チェーンフッカー | チェーンを繋ぐときに使用する仮止め工具で、チェーン取り付け時にチェーンの長さを確認するときにも使用しています。 ※無くても組み立て作業に支障はありません。 |
3 | ペダルレンチ | ペダルを取り付けるときに使用します。 ※ペダルの締め付けトルクは大きいため頑丈なものを使用することをお奨めします。 |
4 | スプロケットロックイン工具 | カセットスプロケットを取り付けるときに使用するんですが、別途モンキースパナが必要になるため、フリーホイールリムーバーを使用することをお奨めします。 |
5 | クランク取り付け工具 | ホローテック2用の左クランクを取り付けるときに必要します。 |
6 | フリーホイールリムーバー | カセットスプロケットを取り付けるときに使用します。
4のスプロケットロックイン工具に柄が付いたものですが、取り付け時にスパナをする必要がなく、力をかけやすいのでこちらを使用することをお奨めします。 ※シマノとカンパニョーロでロックリングの形状が異なるため各メーカー用があります |
7 | BB取り付け工具 | ホローテック2用のBBを取り付けるときに使用します。
取扱説明書に記載されているシマノの純正工具TL-FC32は精度が悪くて柄が短くてトルクがかけづらいため、作業がしやすいパークツールのBBT-9がお奨めです。 ※5のクランク取り付け工具も付属しています。 ※BBを自転車店で取り付けてもらっていれば不要です。 |
8 | パイプカッター | 金属製のフォークコラム、シートポスト、ハンドルをカットするときに使用します。 ※カーボン製で使用するとカーボンが割れてしまいます |
9 | 六角レンチセット | 自転車の組み立てでは主に3mm〜6mmを使用します。 ※強度が弱い六角レンチだとボルトの頭を傷めるため、なるべく強度があるものを使うことをお奨めします。 |
10 | ビニールテープ黒/透明 | 黒:ハンドルにブレーキアウターを止めるのに使用しています。 透明:アウターワイヤーがフレームにこすれるのを防止するのに使用しています。 |
11 | ケーブルカッター | インナーワイヤーやアウターワイヤーを切断するときに使用します。 値段が安いものだとブレーキアウターワイヤーを切る際に刃こぼれすることもあります |
12 | プライヤー | インナーワイヤーを張るときに使用使用します ※素手でも問題ありませんがワイヤーが滑るので作業がしづらいのと痛いです・・・。 |
13 | ニッパー | アウターワイヤーの仕上げやサイクルコンピュータのタイラップを切るときに使用します。 |
14 | ニードルプライヤー | サイクルコンピュータのタイラップを締めるときに使用しています ※プライヤーでも代用可能です。 |
15 | DURA ACE グリス | 主にネジ山に塗ったり、廉価版のヘッドのベアリング部に使用します。 カップアンドコーン方式のホイールを使用していてハブのグリスアップもするのであればチューブタイプの方が作業がしやすいです。 ※定番はDURA-ACEグリスですが、好みのグリスで問題ありません。 |
16 | +ドライバー | No.1とNo.2を主に使用します。 ※ネジの頭を傷めるので必ずサイズにあった物を使いましょう |
17 | 金ヤスリ | フォークコラム、シートポスト、アウターワイヤー等をカットした後の切断面の仕上げに使用します。 ※粗目の金ヤスリだとカーボン繊維がほつれる可能性があります。 |
18 | 油性マジック | 位置決めに使用します。 |
自転車専用工具は定価売りがほとんどなのでどこで購入しても大差ないと思いますが、六角レンチやドライバー等は地域や店舗によって更に安く売っている場合もあれば高く売っている場合があるかもしれません。
工具の値段の違いは材質の硬度や精度の違いで見た目で判断するのは非常に難しく、値段が安い工具は精度が悪かったり、焼き入れがされていなかったり、使用されている金属が柔らかい使い捨て工具だと思っておいた方がいいです。
安い工具で作業をすると大きいトルクをかけると工具が破損してケガをする可能性があり、工具が壊れれば作業を中断する原因になるしケガをするのはいただけません。
更に工具の精度が悪くてネジの頭を潰してお手上げになり、通信販売で安く購入したフレームを自転車店に持ち込んで泣きを入れるのはかなり恥ずかしい行為ですが、自転車店に足元を見られて高額な工賃をふっかけられても文句は言えません・・・。
工具なんかどれも一緒、安く済めばいい。
世の中にはこういう考えを持っている人が非常に多いんですが 、こういう人に限ってネジを潰して泣きを見る人なんですが、自転車のメンテナンスで使用頻度が高い六角レンチはそれなりに名が通った有名メーカーの製品を使っておくことを強くお奨めします。
多くの自転車店でPB、Beta、KTCあたりをよく使っているみたいですね。
※写真の9番はPBの六角レンチセットです。
必要な工具は持っている人に借りればいい。
こういうケチな考えを持っている人もけっこういますが、この考えは改めて下さい。
工具を痛めたら弁償すればいい、なんていう浅はかな考えを持っているのなら自転車店でロードバイクを組んでもらった方がいいですよ。
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最近はフレーム、フォークコラム、シートポストにカーボンを使っていることが多いため、ハンドル高やサドル高の調整をする際にカーボンパーツの破損を防ぐためにトルクレンチを使用して作業することをお奨めします。
自転車店では使用頻度が高いので2万円〜3万円程度する高価なトルクレンチを使っていることが多いみたいですが、趣味で使うのであれば使用頻度も低いので左の7000円〜8000円程度で自転車整備に必要なビット(トルクレンチの先に付ける工具)が付いているトルクレンチで十分なので自分はこういったのを使っています。
初めてカーボンシートポストを購入した際に安心料だと思ってトルクレンチを購入したんですが、実際にトルクレンチで作業してみたらステムやシートポストの指定トルクである4nmや6nmを強めに締めていたり、ホローテック2クランクを固定するボルトの指定トルクの12nmはかなり弱めに締めていた事に気づかされました・・・(^^;)
正確な基準を知らずにこれぐらいじゃないかと思い込みで判断して作業していた締め付け具合と、トルクレンチで作業する締め付け具合はかなり違っていただけに、カーボンフレームやカーボンパーツを使っているようでしたらトルクレンチは必ず持っておいた方がいいですよ。