2010/10/8
バーテープを巻く前に最近のドロップハンドルの多くはアウターワイヤーを固定させるための溝があったり、穴が開いているため、ドロップハンドルがどのタイプなのか確認しておきます。
アルミ製ドロップハンドルもカーボン製ドロップハンドルのようにアウターワイヤーを内装できる穴が開いているといいんですが、剛性や強度の問題があるので難しいんでしょうねぇ・・・。
主にイタリア製のドロップハンドルでは図のように前後や上下に溝が付いているドロップハンドルがあり、これはカンパニョーロのエルゴパワーが当初から2本のアウターワイヤーをドロップハンドルに沿わせるようになっていて、この影響でイタリア製のドロップハンドルもエルゴパワーの仕様に合わせて2本のアウターワイヤーを沿わせるように作られているそうです。
シマノのSTIレバーもアウターワイヤーを2本沿わせる仕様になったので、今後はこういったタイプのハンドルが増えるかもしれませんね。
ハンドルトップがウイング形状のドロップハンドルや昔のドロップハンドルには溝がないタイプもあり、こういったハンドルの場合は図を参考にしてアウターワイヤーを固定します。
図の位置で固定するとハンドルを握ったときに指に余裕がある箇所なので、ドロップハンドルを握った際にアウターワイヤーをあまり意識しないでハンドルを握れます。試走や組み立てでドロップハンドルに多少なりとも汚れているため、パーツクリーナー等でドロップハンドルを拭いて油分を除去しておきましょう。
ドロップハンドルの表面に汚れや油分が付いた状態でバーテープを巻くと剥がれやすくなるため、目視で汚れていなくてもパーツクリーナー等で清掃しておくことをお奨めします。
ハンドルの清掃が終わったらドロップハンドルに取り付けてあるSTIレバーから出ているアウターワイヤーをハンドルに沿わせて固定します。
アウターワイヤーを固定するのにビニールテープを巻くのもいいんですが、自転車店によってはビニールテープだとブレーキをかけた際に若干伸びる性質を嫌ってセロファンテープを使用してアウターワイヤーを固定しています。
※セロファンテープは剥がすときに糊がかなり残ってハンドルの清掃がかなり面倒になります。
自分は図のようにビニールテープを二重に巻いてアウターワイヤーを固定しています。
※ドロップハンドルの形状によって固定箇所を三カ所ではなく四カ所で固定することもあります。
自転車店によっては図のように部分的にビニールテープ等を巻くのではなく、アウターワイヤーを完全にビニールテープ等で巻いて固定している事もあります。
アウターワイヤーを完全にビニールテープ等で巻くと固定力が上がるんですが、アウターワイヤー交換の時にハンドルに糊が大量に残って掃除がかなり面倒になるため、自分は図のように必要最低限だけの固定にするようにしています。
アウターワイヤーをビニールテープ等で固定したら両方のブレーキレバーを思いっきり握ってアウターワイヤーがずれないか確認します。
アウターワイヤーがずれるようならアウターワイヤーの固定が甘いため、時間と共にバーテープが緩む原因になるのでビニールテープ等を剥がして再固定しましょう。
※ビニールテープは完璧に固定しても若干伸びるため、伸びが気になるようならセロファンテープを使いましょう。
自己融着テープ |
バーテープを交換する際の掃除が面倒なら自己融着テープを使用するという方法もあります。
自己融着テープは自転車のチューブ等にも使われているブチルゴム製で素材がくっつく性質を持っているため、他のテープと違って糊を使っていないという特徴があるため経年使用でドロップハンドルに糊が付いてベトベトになることがありません。
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