トップページ
インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

  1. トップページ > 
  2. ロードバイクの組み立て方 > 
  3. フロントディレーラーの変速調整をする

2010/5/16

フロントディレーラーの変速調整をする

ロードバイクを組む上で一番時間がかかると思われるフロントディレーラーの変速調整ですが、自分も過去にMTBでフロントディレーラーのワイヤー交換をした時にドツボに嵌って5時間以上悪戦苦闘した経験があります・・・。

その後、何度も作業をしているので現在はドツボに嵌ることなく調整できるんですが、未だにドツボに嵌った苦い経験を思い出すので苦手意識は拭えません(^^;)

フロントディレーラーのロー側の調整の仕方

作業を始める前にBBシェルの下に白い紙を広げて敷いて、フロントディレーラーのインナープレートとチェーンの隙間を分かりやすくしておきます。
※シマノのフロントディレーラーの取扱説明書はけっこう大きいので、広げておくと調整作業を行いながら取扱説明書も確認する事が出来ます。

チェーンが下の図の位置関係になるようにSTIレバーを操作してチェーンを移動します。
クランクを回しながら左STIレバーの小レバーを操作してチェーンをフロントのギアをインナー側に移動し、右STIレバーの大レバーを数回操作してチェーンをリアのギアを一番大きいロー側に移動します。

フロントディレーラーの調整

シマノの取扱説明書ではチェーンガイド内プレートとチェーンの隙間を0mm〜0.5mmにセットしてくださいと記載されているため、プレートとチェーンの間隔を0mmにセットしてクランクを回しながらチェーンの音鳴りが気にならない範囲まで追い込みます。

青○のロー側調整ボルトを回して隙間を調整するんですが、0mm〜0.5mmと微妙なので調整ボルトを30度〜45度ずつ回してプレートを徐々に動かして間隔を確認しながら入念に行います。

少し見づらいんですが写真を撮影してみました。
ロー側の調整

フロントディレーラーのトップ側の調整の仕方

チェーンが下の図の位置関係になるようにSTIレバーを操作してチェーンを移動します。
クランクを回しながら左STIレバーの大レバーを操作してチェーンをフロントのギアをアウター側に移動し、右STIレバーの小レバーを数回操作してチェーンをリアのギアを一番小さいロー側に移動します。

※左STIレバーの大レバーを操作してチェーンがアウターギアに移動しない場合、フロントのインナーワイヤーを引っ張って強制的にアウターギアに入れてトップ側調整ボルトを反時計回り(赤矢印)に回して調整します。

フロントディレーラーの調整

ロー側と同様にシマノの取扱説明書ではチェーンガイド外プレートとチェーンの隙間を0mm〜0.5mmにセットしてくださいと記載されているため、プレートとチェーンの間隔をクランクを回しながらチェーンの音鳴りが気にならない範囲まで追い込みます。

青○のトップ側調整ボルトを回して隙間を調整するんですが、微妙な間隔なので調整ボルトを30度〜45度ずつ回してプレートを徐々に動かして間隔を確認しながら入念に行います。

少し見づらいんですが写真を撮影してみました。
トップ側の調整

フロントディレーラーの調整はプレートの間隔が微妙なので、ベストな変速ポジションが決まるまで何度も行って確実に変速できるようにしましょう。

調整ボルトを回してもプレートの隙間ができない場合

トップ側調整ボルトを回してもプレートの隙間ができない場合、ワイヤーの張りに問題があるのでケーブルアジャストボルトを回せばある程度ガイドプレートが移動できます。

フロントディレーラーの調整

フロントディレーラーを取り付けるで記載したようにケーブルアジャストボルトを緩めて組み付けてあれば、ワイヤーの張りの調整ができるはずです。

ケーブルアジャストボルトを回して調整をするとフロントの調整をロー側からやり直さないとフロントの変速が狂うのでめげずに行ってください。

==関連記事==
ロードバイクに使うパーツの指定トルク表
ネジの締め方
フロントディレーラーをフレームに取り付ける
STIレバーにシフトインナーワイヤーを取り付ける(内装式)
STIレバーにシフトインナーワイヤーを取り付ける(外装式)
フロントディレーラーにシフトインナーワイヤーを取り付ける
フロントディレーラーのトリム調整をする
フロントディレーラーの変速確認と微調整をする