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インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

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2010/11/29

一年以上乗った感想 〜オルベアアクアの感想 その8

オルベアアクアを一年間で実走約6000kmとローラー台1500分程度を乗った感想として、ロードバイクの組み立てを経験できたことを差し引いてもいい買い物ができたと思います。

これだけだとよく分からないと思いますのでもう少し細かく記載しますが、オルベア アクアはフレーム買いしたのでコンポ関係のことには一切触れないようにしておきます。

オルベアアクアの乗り心地

ORBEA AQUA(オルベア アクア)ネットで調べるとアルミフレームはガチガチに硬いから疲れる>と記載されているのをよく目にするんですが、これって、初期に作られた古い設計のアルミフレームのイメージを未だに引きずっていて、最近のアルミフレームに乗ったことがない人の感想だと思うんですよね。

では、アクアはどうかというとアルミフレームなのにガッチガチに硬いわけではありません。 他社のアルミフレームに比べると乗り心地は格段にいいんですが、とはいえやはりアルミフレームなので過度の期待はしない方がいいです。

アクアのリアのフレーム形状はオルベアのアルミフレームの最高級品であるアリンと変わらない形状で、この形状はアルミフレームの不快な振動をやわらげる効果があるみたいです。

この形状で有名なのはキャノンデールのCAADに使われているアワーグラスステイがあり、CAADの方は更にチューブが細くなっています。
CAADもアルミフレームとしては乗り心地がいいフレームとして知られていますが乗ったことがないので分かりません・・・(^^;)

この形状が功を奏しているか分かりませんが、アルミフレーム独特のバックからの突き上げ感が一般的なアルミフレームと比べると不快感が少なく、タイヤも23Cから25Cに変えているということもあってかなり快適に走行できるようになっています。

純正のフォークはストレートフォークなので漕ぎ出しの加速はいいんですが、反面フォークコラムがアルミのため不快な振動をかなり伝えてきます。
舗装が綺麗な国道等を走行する分には問題ありませんが、舗装が悪い道で薄手のバーテープだと手が痺れてきて早々に走る気が無くなるため、薄手のバーテープは使わずに厚手のコルクテープを使うことをお奨めします。

オルベアアクアの走行に関して

ストレートフォークの影響だと思うんですが漕ぎ出し時はスッと気持ちよく進み、アルミフレームなので反応もよく踏む込むと同じように推力に変わってくれるので乗っていて楽しく感じます。

反面、追い風等で調子に乗って踏みまくって風向きが急に変わって向かい風になるとフレームの硬さが仇になって急に進みが悪く感じるので調子に乗って踏みまくらない方がいいです(^^;)

若干アンダーステア気味で曲がりにくい感じがするため、コーナリングの時は早めにブレーキをかけて十分減速してから曲がる癖を付けておいた方がいいかもしれません。

アルミフレームなので100kmを超えた走行をすると翌日も疲れがけっこう残りますが、この辺は各パーツを振動吸収性のいい物に交換することで緩和できるんですが、ちょこちょこパーツを変えていったら最終的にフレーム以外全部交換していたとか、カーボンフレームが買えるだけ投資していた、なんていうお約束もあるのでパーツ交換を考えているようなら予算を決めて対策を行った方がいいですよ。

実際に振動対策でパーツを交換しているので個人的にお奨めするのは最初はタイヤを25Cに交換、次に振動吸収性の高いバーテープに交換するのがいいです。

お金に余裕があるのであればカーボンシートポスト、ホイール、フロントフォークの順で交換することもできますが、投資金額が次第にアップするので歯止めが効くかもしれません。
ちなみに上記のパーツ交換を全て自転車店任せでやってもらうとアクアのティアグラ完成車の販売価格を超えますからね(^^;)

自分で交換作業ができるのであれば安く済みます(代わりに時間がかかります)が、フロントフォークの交換は敷居が高いですよ。

オルベアアクアのメンテナンス性に関して

ボトルケージ、ステム、ヘッドセットのボルトは特に錆びやすいので納車時にステンレス製のボルトに交換しておくことをお奨めします。

使用されているボルトは一般的なM4やM5のボルトなのでホームセンターに現物を持っていけば必ず取り扱っていますが、ボルトをばら売りをしていないお店もあるので10本〜20本程度なら纏め買いしても自転車によく使われるサイズの使うボルトなので他の箇所も交換してしまってもいいかもしれません。

ORBEA AQUA(オルベア アクア)のヘッドワンの錆びアクアに使っているヘッドセットは最廉価品が付いているんですが、シールドベアリング仕様ではなくカップアンドコーン方式なので一定の距離を走行するたびにグリスアップをする必要があります。

雨天走行無しで3000km程度走行したのでヘッドセットの中を確認してみたらグリスは綺麗なままでかなり残っていたのに写真のように上ワンが少し錆びていました・・・。

錆びるのを嫌って組み立て時にベアリングにたっぷりとあふれるぐらいグリスを入れてヘッドセットを取り付けたため、走行後にフォークがグリスで汚れることが多々あって下ワンのグリスの状態が気になっていたんですが、まさか上ワンの方がこのような状態になっているとは思わなかったです・・・。
※下ワンの方は錆が無くグリスも綺麗なままでかなり残っていました。

ヘッドセットのグリスアップをする目安として最初の2000km〜3000kmでグリスアップ、以後雨天走行をしなければ5000km毎にグリスアップでいいと思われますが、付属のヘッドセットは防水性がかなり低いと思われるため雨天走行をした場合は早めにばらして内部を確認することをお奨めします。

目安としてフォークがグリスで汚れなくなったり、ハンドルを回すのが重く感じたらヘッドセットのグリスが流れきっている可能性が高いため、グリスアップをするように心がけておくといいんですが前ブレーキとフロントフォークを外すことになるのでメンテナンス作業としてはかなり面倒な部類に入ります。

ヘッドセットのグリス切れが原因でベアリングが壊れるとハンドルが突然回転しなくなるため、走行することが不可能にになって押して帰るか最寄の自転車店に泣きつくしか選択肢がないのでヘッドセットのベアリングは定期的にメンテナンスをすることをお奨めします。

アクアを購入する際の予算に余裕があるのなら購入時にヘッドセットをシールドベアリング仕様に変更しておけば面倒なグリスアップを行う手間が無くなるため、アクアの購入を予定しているのであればヘッドセットの交換分も予算に入れておいたほうがいいかもしれません。

ちなみにアクアで使用しているヘッドセットはゼロスタック規格というヘッドセットを採用しているため工賃が\3,000〜4,000程度かかるんですが、ヘッドセットと工賃込みで\10,000程度で交換できると思います。
ゼロスタック規格のヘッドセットは圧入工具がないと交換できません。

ただ、ゼロスタック規格のヘッドセットをロードバイクで採用しているのは珍しく、主にMTBで使用されているヘッドセットなのでロードバイク専門店ではゼロスタック規格のヘッドセットを置いていない場合もあり、ヘッドセットの調子悪くなっても取り寄せになってすぐに交換できない場合があるので事前に自転車店に相談しておくことをお奨めします。

ヘッドセット交換の作業は1時間もあれば確実に終わりますが、普段はいじれない箇所だけに交換作業を見ておくと注意事項等も教えてもらえるのでいい勉強になりますよ。

==関連記事==

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