それまで乗っていたメリダのMTBのフロントサスペンションの動きが怪しくなってきてサスペンションの交換を自転車店に奨められたことがきっかけで、新しい自転車の購入を検討するようになりました。
自転車通勤をするようになって快適さと同時にスピードを求めるようになり、MTBよりもスピードが出しやすい700cホイールの自転車の方がいいかなって思うようになっていたんですが、当時はドロップハンドルに抵抗があったためロードバイクは除外しました。
ロードバイクを除外するとクロスバイクしかないんですが、クロスバイクはMTB系の低いグレードのパーツで組まれているものが多く、更にリアエンドが135mmが大半だったのでクロスバイクも購入対象から外し、ロードバイクのパーツを主に使うシクロクロスをフラットバー化すればいいという考えで購入することにしました。
2006年12月頃に発注し、当初は1月か遅くても2月に納車になるんじゃないかという自転車店の説明だったんですが3月になっても届かず、結局納車されたのは半年後の5月でした・・・orz
待ちきれずに他の自転車を購入しようと思ったり、メリダのヘッドセットが走行中にご臨終になってハンドルが回転しなくなったり、後輪のホイールがご臨終になるというトラブルに見舞われて余計な出費もしました。
トップチューブのシートポストに溶接される部分が三角形、ダウンチューブはBBシェルに溶接される部分が楕円形、チェーンステイも途中で膨らんでいたりと、チューブの魔術師の異名を持つフェルトらしい多彩なチューブワークです。
メンテナンス時間の軽減を狙ってフレームにガラスコーティングを施したため通常のマットブラック(つや消し黒)ではなく、セミグロスブラック(半つや消し黒)になっています。
ガラスコーティングのおかけでフレームは絶えず新品同様の状態を保ち、傷が一切付くことなく退役しました。
溶接跡を削られている箇所は一切ありませんが、比較的綺麗な溶接跡でした。
とにかく固いフレームで乗り心地は最悪でした・・・。
硬い、固い、堅い、っていう言葉を並べてどれが適当なんだ?、と思えるほどで、納車早々に90km乗って今まで感じたことがない疲労感に陥ってフロントサスペンションが付いてたMTBのメリダの乗り心地の良さを実感しました。
まず、予算の都合と700cに乗るのが初めてだったので、慣れるためにホイールを変えなかったのが大失敗でした・・・。
とにかく回ることを拒絶するかの如く回転が渋いホイールで、下り坂で減速するし、加速は鈍いし、どんなにがんばっても35km/h以上出すことが出来なくてMTBのメリダよりも会社まで行くのに時間がかかるんです・・・(^^;)
とりあえずホイールの馴染みが出るまで様子を見ようと思ったんですが、一ヶ月以上経ってもなじみが出る兆しがなかったため時間の無駄と毎日の通勤が疲れるだけなので完組ホイールを早々に手配する羽目になりました。
※このホイールは完組ホイールの納品と同時に不燃ゴミになりました。
完組ホイールに変えてから700cに思い描いていた軽快感を得ることができ、自転車通勤も徐々に遠回りをしていたらなんだかんだで往復50km以上の距離となり年間10,000kmを達成することができました(^^)v
今と違って脚の筋力もなかったためケイデンス重視で走っていたんですが、たまに気分を変えてアウターギアを使うとフレームが固かったからかもしれませんが脚が踏み負けて40km/h以上からスピードが上がらないんですよね。
当時は試乗会とかに行ったこともなかったので比較のしようがなかったのでこんなものだろうと思ってアウターギアは滅多に使わないで、インナーギアを使ってケイデンス重視で走るようにしていたらケイデンス100以上で常時回せるようになってしまい、40km/h以上出すのならアウターよりもインナーの方が容易だったのでアウターギアでの総走行距離は500kmもありません(^^;)
MTBに比べるとサスペンションがないので整備が楽になって更に一歩進んだメンテナンスやパーツ交換も覚えたため、自転車店にメンテナンスを頼む回数がほとんど無くなってどんどん自転車関係に回せる資金が貯まるようになった頃、試乗会で初めてロードバイクに乗ってドロップハンドルに興味が沸いてフラットバーからドロップハンドルに戻すことにしました。
付属していたSTIレバー(ST-5600)があったので綿密に計画を立ててフラットバーからドロップハンドルに変更しました。
ロードバイクと違ってシクロクロスは太いタイヤを入れるためにホイールベースが長いこともあって直進安定性がよく通勤時は安心して走行できたんですが、反面アンダーステアが強くてコーナリング時に後輪を引きずるような感じがしました。
徐々にロードバイクのことが気になりだして色々と調べているうちに ロードバイクがどうしても欲しくなって走行距離15000km、1年ちょっとという非常に短い期間で退役となりました。納車の時点でフレーム、フロントフォーク、ホイール、ヘッド以外のパーツは全て上位パーツに交換、更にフラットバー10速仕様にしていたんですが、ドロップハンドルに興味が出てきてドロップハンドル仕様に戻しました。
2007年製と2008年製のFELT F1Xがアメリカでリコールが出ています。
日本で事故は起きていないようですが、FELT社はフォークコラムが破損するいう事故が6件起きて、そのうち操縦不能に陥った2名がケガを負っていることを把握しているようです。
日本では2011年製のF系フォークや2009年製の一部車種の事故回収を行うようですが、2007年製と2008年製のFELT F1Xは対象になっていないようです。