2009/7/22
ロードバイクで使用するブレーキはキャリパーブレーキが主流ですが、最近ではディスクブレーキを取り付けできるロードバイクも少しずつ販売されてきています。
今後ディスクブレーキが主流になるようであれば改定しないといけませんが、2015年の時点ではキャリパーブレーキの方が主流なのでキャリパーブレーキの取り付け方を説明します。
キャリパーブレーキは以前は前後セットで販売されていたので特に気にすることはなかったんですが、最近は前後別売りで販売されるようになっているので前用と後用とで別れて販売されているので違いを説明しておきます。
写真を見てもらうと分かりますが、新品のブレーキを箱から出すと長いボルトと短いボルトが付いていて、ボルトが長い方が前用、短い方が後用です。
新品の前ブレーキを購入すると長さの違うナットが複数付属していますが、これはフロントフォークの厚みによって長さの違うナットを取り付けて適応させるためのナットです。
※軽量化と称して一番短いナットを六角レンチの長い方だけを使って取り付けるとトルク不足に陥る事もあり、トルク不足のまま走行すれば走行中にブレーキがずれたり脱落すると事故に遭う危険性があります。
ナットの長さで1gの軽量化を優先するよりも安全を考えた方がいいんじゃないかと思いますよ・・・(^^;)
ブレーキを取り付ける順番は前後どちらから行っても問題ないんですが、フロントブレーキはブレーキシューとフォークが干渉することがあるため、仮組みを行ってスペーサー、ワッシャー、ナットの組み合わせを確かめて写真のようにキャリパーブレーキとフロントフォークが干渉しないように隙間が開くようにします。
※ギザワッシャーを使用するのなら、この時点で組み込んでおいた方が後でばらす手間を減らすことが出来ます。
取り付け方法はマノの取扱説明書によると、アーチを握りシューを強くリムに当てた状態でセットして下さいと記載してあり、写真のようにキャリパーブレーキのボルトをフロントフォークに挿したら、ボルトが自分の方へ向くようにフロントフォークを回転させて、ブレーキアーチを強く握ってナットを5mm六角レンチを使用して8Nm〜10Nmで締めます。
リアのキャリパーブレーキも取り付け方法は同様なので省かせてもらいます。
ちなみに取扱説明書にはアーチの調整、ブレーキシューの調整が一緒に記載してありますが、これはブレーキワイヤーを取り付けた後にやる事なので別のページで記載します。
※キャリパーブレーキの取り付けは適合するスペーサーやナットが必要なため、新品のキャリパーブレーキならスペーサーやナットが複数が付属しているので問題ありませんが、完成車で使用していたキャリパーブレーキを使いまわす場合はスペーサーやナットが合わなかったりすることもあるため事前に仮組みを行って確実に取り付けが行えるか確認しておくことをお奨めします。
※スペーサーやナットが合わなくてキャリパーブレーキが取り付けられない場合、適合するスペーサーやナット等を別途購入する必要があり、場合によっては取り寄せになることもあるので要注意です。
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