2010/2/5
チェーンを切って適正の長さになったところでチェーンを繋ぐんですが、針金やクリップ等でチェーンを固定しづらいようでしたら、フレームのBBシェル部分にタオル等を置いて傷が付くのを防止して作業をするのをお奨めします。
7900デュラエースが登場するまでチェーンを取り付けるに向きは関係なかったんですが、7900デュラエースは変速性能を向上させるためにチェーンの向きが指定さました。
図のようにクランク側から見てチェーンに刻印がされている向きにするのが正しいチェーンの向きです(裏に刻印はありません)。
※9000系デュラエースではチェーンの向きが関係なくなったため、説明書を読まずに間違って取り付けてクレームがたくさん来て改善したのかもしれませんね(^^;)
シマノの取扱説明書によると右の画像のようにチェーンの向きが定められているので、チェーンの開いている方をチェーンの進行方向にしてチェーンを取り付けます。
※こうすることでチェーンの強度が増し、より切れにくくなりますと記載されています。
下の写真のようにチェーンにコネクティングピンを手で通してからチェーン切りに置いて、ハンドル回して矢がコネクティングピンに対してまっすぐ(垂直)になるように位置を確認します。
※写真だけだとコネクティングピンの向き等が分かりづらいため図も描いてみました。
ピンと矢がまっすぐ(垂直)になっていることが確認できたらハンドルを回し、下の図のようにチェーンの側面とコネクティングピンが水平になるまでハンドルを回します。
※ハンドルを回す際に最初と最後に抵抗がありますがグイッと回しましょう。
コネクティングピンが下の図のようになったらチェーン切りをチェーンから外し、飛び出ているコネクティングピンはプライヤーかペンチで折ります。
※シマノ製のチェーン切りだとチェーン切りで使ってピンを折る方法もあるんですが、メーカーによっては無理な場合があるので記載を控えさせてもらいます。
コネクティングピンを折ったら指でピンの両端がチェーンの側面と平らになっているのを確認し、平らになっていないようなら平らになるようにチェーン切りで微調整をしましょう。
※微調整時にハンドルを回しすぎるとピンが抜けるので注意して下さい。
※ピンを折った側はわずかにつきだした感じになります。
チェーン切り 11速対応 |
コネクティングピンが平らになっているのを確認できたら、チェーン同士を繋いだ箇所をグニグニと動かしてスムーズに動くようなるまでなじませて完了です。
コネクティングピンが微妙に出ているとチェーンがなじみづらい事があります。
何度グニグニやってもチェーンがうまくなじまないようならコネクティングピンがチェーンに対して平らになっているか再確認し、コネクティングピンが出ているようならチェーン切りを使って微調整しましょう。
※チェーンがなじまないままの状態で走行するとカセットスプロケットやプーリーで歯飛びを起こしたり、変速不良の原因になるのでこの時点で確実に調整しておきましょう。
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