2009/6/20
ドロップハンドルを取り付ける前にちょっとした注意事項を記載しますが、ステムとハンドルがアルミなら指定トルクで組み付ければ何も問題はないんですが、ステムがアルミでハンドルがカーボンの場合はボルトの締め付けに細心の注意をして締め付けてください。
カーボンはアルミより脆いのでオーバートルクで締め付けるとカーボンハンドルが簡単に割れるからです。
ステムがカーボンでハンドルがアルミ、ステムとハンドルがカーボンの場合も同様ですが、<ステムがアルミでハンドルがカーボン>の場合は要注意です。
カーボン製ドロップハンドルを使用するときはドロップハンドルトステムのメーカーを合わせておかないと、締め付けトルクがかかる箇所の違いで破損する可能性が高くなります。
一般的ことなので知っていると思うんですが、念のため記載しておきました。
ハンドル、サドル、ペダルと最後に<ル>が付くパーツは自転車の中でも重要度の高いパーツで、必ずどれかに身体が触れていないと自転車は進むことが不可能なパーツというだけでなく、ハンドル、サドル、ペダルは乗車時の接触時間が90%を超えるため、この三つを取り付ける際は十分時間をかけてじっくりと行うことをお奨めします。
ドロップハンドルの取り付けを行う前に水平な場所で現在乗っているロードバイクのハンドルポジションをメジャー等で測ってメモしておくことをお奨めします。
※真横から写真を撮っておくとハンドル角のイメージをつかみやすいです。
ハンドルポジションを測ったら、ついでに取り付けるドロップハンドルの中心も測っておく事をお奨めします。
全てのメーカーを使ったことがあるわけではないんですが、ドロップハンドルの中心位置を示す印刷が狂っているメーカーがあったり、個体差で印刷にズレが生じているドロップハンドルが存在するからです。
日本のメーカーは製品管理がしっかりしているので大丈夫みたいですが、外国のメーカーは販売価格に関係なくズレていることがあります。
※特にイタリア物は注意した方がいいっていうのはお約束です・・・。
ドロップハンドルの中心の確かめ方は中心線が印刷されている位置からハンドルの肩までを測り、左右の数値にズレがないことを確かめれば大丈夫です。
センターにズレがあったら正確な中心点にマジック等で印を付け、更に左右に20mm〜25mmずらした位置にも印を付けておくことでドロップハンドルをステムに取り付けるときに迷わずに作業できます。
ドロップハンドルの取り付ける前にフォークを固定しておくと、取り付け時にドロップハンドルが左右にグラつかずに作業を行うことが出来ます。
自転車店では固定をするためにそれなりの専用工具を使っているみたいですが、写真のようにフロントホイールとダウンチューブを裾バンドで留めるだけで十分固定できます(^^)b
ステムのボルトをある程度締めてドロップハンドルが微妙に固定されてきたら、先にマジックで印を付けた基準点を参考にしてドロップハンドルを中心に合わせます。
中心を合わせたらドロップハンドルの角度を簡単に合わせてステムのボルトを本締めする手前程度のトルクをかけてドロップハンドルを仮固定しておきます。
ポジションあわせの都合があるので本締めはSTIレバーを取り付けた後に行います。
※カーボン製ドロップハンドルの場合ステムのクランプ部分にカーボン用滑り止め剤を塗り、適正トルクでボルトを締めておけば走行中にハンドルが滑る危険性を低くすることが出来ます。
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