2009/6/1
中性洗剤でフレームを洗ったぐらいでは付着しているワックスや油分を落とすぐらいしかできず、フレームに付着している目に見えない鉄粉等は落ちていないこともあります。
丁寧に洗車した俺様のフレームに鉄粉なんか付いているわけがないと感じるかもしれませんが、それは見た目だけのことです。
車に乗っている人なら聞いたことがあるかもしれませんが、空気中には目に見えない鉄粉が漂っていて自転車を走行させると鉄粉がフレーム等に刺さります。
新品のフレームなら走っていないから大丈夫だと思うかもしれませんが、溶接屋の作業場の床は鉄粉が飛んで錆びだらけの砂場のようになっている所がほとんどなので、金属のフレームを作っている工場も同様と考えた方が賢明です。
雑誌等に掲載されている自転車メーカーのフレームを製造する工場を見る限りでは半導体を扱うような塵一つ無いクリーンルームになっていないため、鉄粉をはじめとした金属粉が刺さっている可能性があると考えた方がいいかもしれません。
過敏な考えかもしれませんが、簡易ガラスコーティングとはいえ汚れの元となる要素は極力取り除いておいた方が時間はかかっても作業を気持ちよく行えますし、コーティングをした後にくすみ等があって<もしかしたら、あれが原因だのか>と落胆したくありませんからね・・・(^^;)
こういった細かいことを気にしない人は次に進んでもらってかまいませんが、くすみの原因を残してガラスコーティングをすることになり、ガラスコーティングをした上から汚れを落とすにはコーティングを削り取る必要があるので非現実的です。
ネンドクリーナー |
鉄粉等の金属粉の除去に使用するのは自動車用品店等で売られている鉄粉除去粘土を使用するんですが、幼稚園や小学校で使っていた粘土と違って明るい色の粘土です。
これは汚れや鉄粉が粘土に付いたことを確かめられるようにこのような色になっているからだと思います。
自分が作業に使っている鉄粉除去粘土はシュアラスターのネンドクリーナーで、一般的な鉄粉除去粘土はグレーが多くてワックス等の油汚れや鉄粉が取れているか分かりづらいんですが、シュアラスターの粘土は黄色なのでワックス等の油汚れや鉄粉が粘土に付くと下の写真のように色が黒くなって分かりやすいので気に入っています。
車と違って自転車は作業面積に広い部分がないため、ハサミで切り分けて使えばフレームとフォーク3セット〜4セット分の鉄粉除去作業に使えます(^^)b
使用方法は何処のメーカーも一緒で粘土を濡らしてから軽くこねて柔らかくし、フレームに霧吹き等で水を吹いて軽くなでるだけです。
※作業をし続けていると鉄粉除去粘土の滑りが悪くなってくるため、作業箇所に霧吹きで水を吹いて絶えず濡らしながら作業を行います。
写真のように粘土の色が変色していれば、鉄粉や油分が残っていた証拠です。
汚れた部分で作業を続けると粘土に付いた鉄粉等のせいで微細なキズの原因になるため、粘土の滑りが少し悪くなってきたと感じてきたら粘土の作業面を確認し、粘土が汚れていたら汚れた部分を内側に練り込んで綺麗な部分を出して作業を進めるとフレームによけいな傷を付けずに作業できます。
鉄粉除去を行った後は粘土の汁がフレームに付着しているので再度洗車を行います。 洗車方法はフレームの洗浄をするに記載した方法と同様に行います。
ここまでやると購入した直後のフレームと違って、フレームの手触りがかなり悪くなって手や指先で触っても滑ることはないと思います。
これが塗装面から油分や鉄粉等が取れた本当の塗装面の手触りで、この状態でガラスコーティング剤を使用するから喰い付きが良くなって仕上がりも期待が持てます。
フレームの水分が換装した後は素手で触ると手の油が付いてしまうため、フレームを移動する際は柔らかいタオル等で覆ってから持つか、ゴム手袋やビニール手袋を使用する等の工夫をして持つことをお奨めします。
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