トップページ
インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

  1. トップページ > 
  2. 自転車日記のようなもの > 
  3. ネジとビスとスクリューの雑学

2009/6/21

ネジとビスとスクリューの雑学

多くの人はネジと聞いて思い浮かべるのはドライバーを使って回すあれで、自転車だけでなく工業製品では切っても切れない関係の重要な部品だと思います。

実はビスやスクリューも意味は一緒で言語が違うだけです。

いちおう、こんな感じになります。
ここまでは機械いじりが好きな人だったら普通に知っている雑学なので、ついでに自転車の取扱説明書によく記載されるボルトとナットのことも書いておきます(^^)

これはJIS規格で定義されています。

自分がネジと正確に呼ぶようになったきっかけ

ネジでもビスでも相手に通じればそれでいいんじゃないかと思う人はたくさんいると思います。
でも、過去にちょっとした経験があってビスとスクリューという言葉は一切使わなくなり、できる限り間違った言葉を使わないように心がけるようになりました。

そのちょっとしたこととは、ガキの頃から親父に連れられて町工場に出入りしていて、機械いじりが好きだけでなく工作機械の動作や操作するのを見たり、できあがった製品の表面を眺めるのが好きだった少し変わった子供でした。

こんな感じだったので今でも町工場の社長やたくさんの職人と仲良くしており、中には国で名工と認められた凄腕の職人、大学や高専で講師を行っている社長、地元の工業会の会長をしている人たちにガキの頃に色々なことを教えて頂けたのは非常に有り難い経験だったと思っています。

中学生の頃に町工場に部品作りを頼んで待っているときに、頑固な職人から<ラシというのを知っているか?>と聞かれた事がありました。
はじめて聞く言葉だったので詳しく訪ねてみるとこう言われました。

ネジの小さいのはラシで、それより小さいのはビスって言うんだ。
どうだ、勉強になっただろう。

と自慢げに言われました。

既にネジの言語の違いを知っていたので周囲に聞こえないように間違いを教えてあげたんですが、そうしたら頑固な職人は大笑いしただけでなく自分のことをバカ呼ばわりしました。

間違いを正してあげたのにバカ呼ばわりされる筋合いはなく、間違いを認めようとしない頑固な職人に対して売り言葉に買い言葉で<無能>と言い返しました。

50歳以上も年が離れたガキに無能者呼ばわりされた頑固な職人は顔を真っ赤にさせて激怒し、スパナを持って殴りかかろうとした瞬間に他の職人が気付いて抑えられたんですが、自分のほうは防衛本能が働いて手近にあったプラスチックハンマーを手にとって頑固な職人の頭を殴ってしまい職人は気絶。
正当防衛というヤツですがプラハンマーでよかったと今でも思っています・・・(^^;)

事が事だけに事態を収束させるために町工場の社長が仲介に入って教えてもらったことですが、団塊世代頃の職人はこういった間違いを就職した直後に先輩から教わってまかり通っていると苦笑されました。

通常ならこういった頑固な職人は納得しませんが、仲介に入った社長は機械操作はしないけど工業大学で講師を行っていて新聞にも載る有名な人だったので文句を言わずに事態は終息しました。
自分にも<痛い勉強料を支払って教えられたんだから一生忘れないだろう>というだけで納めてもらいました。

ちなみに頑固な職人が言った<ラシ>という言葉ですが、漢字で書いた螺子をラシと間違って読んだのが事の始まりらしいということです。

こういったことが根底にあってサイトにおける表記は混乱を避けるためにネジもしくはボルトのどちらかで記載するようにしています。

ただ、自転車には六角レンチ等を使用して力をかけて使用するネジ類が多いため、サイト内ではネジと記載するのに抵抗があるときはボルトという言葉を使って記載している記事もあります

==関連記事==
アーレンキーの雑学
レンチとスパナの雑学
ネジとビスとスクリューの雑学
ケージとゲージのように違う意味の言葉