2014/9/4
ユーロバイク2014にライトウェイトのコンセプト電動自転車が出展されているようですが、コンセプトバイクだけあってかなりユニークな発想で作られた自転車みたいです。
搭載されているコンポは搭載されているコンポはMTBコンポのXTR Di2でクランクだけパワーメーター付きのローターのシングル仕様です。
ロードバイクではなくクロスバイク風の作りだったのは以外ですが、どうもこのコンセプト電動自転車にはモーターが無いみたいなんです。
実際にはモーターは付いているのでモーターが無いという記載は間違っているんですが、このモーターというのが後輪自体をモーターにしてしまっているみたいなんです。
写真にあるようにリムのブレーキ面全周に渡って銀色の板が付いているんですが、この銀色の板は磁石でモーターでいうところのローターの役割をします。
後輪を覆うように作られたフレームのシートチューブに磁気コイルを内蔵させることで後輪自体をモーターにして前進させる力を得るという考えみたいでライトウェイトのプロジェクトとしては500Wのアシストを目標にしているみたいです。
ただ、ここで疑問に思うのが後輪のリムの全周に磁石を貼り付けているため、後輪のブレーキをどうするのかってことなんですよね。
前輪はディスクが付いているんですが、後輪はフレームにディスク台座が付いているだけでブレーキは付いてないんですよね。
前面から見た写真だとブレーキレバーが両方付いているですが、どうもみても後輪のブレーキレバーからブレーキワイヤーはつながってないみたいです(^^;)
フレームにディスク台座があるので後輪もディスクブレーキになるのかもしれませんが、リニアモーターカーのブレーキのように磁石の反発力を利用して制動させるという考えも面白そうですがちょっと非現実的ですね・・・。
ダウンチューブに巨大なバッテリーのようなものが付いているんですが、XTR Di2のバッテリーが付いていないので電動コンポのバッテリーとしても兼用になっているかもしれませんね。
このコンセプト電動自転車ですが、ライトウェイトのプロジェクトでは500Wの出力で重量は15kg以下、既存の自転車パーツを使えるようにするのを目標にしているそうです。
一般的な電動自転車はBB周りにモーター類を組み込むため専用のクランクやチェーンリングを使っているものもありますが、このシステムだとフレームと後輪が専用品という以外従来のコンポがそのまま使えるっていう強みがありますね(後輪の磁石は貼り付けるだけなら既存のホイールも使えそうです)。
最近のコンセプトバイクというと実走に耐えられないような軽量バイクみたいな色物が多かっただけに、こうやって想像を膨らませて楽しませてくれるコンセプトバイクを他のメーカーでも作って欲しいものですね。