2012/10/17
自転車のパーツ交換は文章と写真で説明が完結する場合は文章を考えるだけなのでいいんですが、写真だけだと分かりづらい説明は図を用いる必要性があります。
自分は絵を描く人間だけに使えそうな図をネットで探すより、記事に沿った図を自分で描いてしまうので更新が若干滞ってしまうことがあります(^^;)
自転車のパーツは描くのが面倒なのでなるべく写真を使うようにしているんですが、今回みたいなのは写真で説明するより図の方が分かりやすいような気がしますからね・・・。
わざわざクランクを外したので1年分の汚れの掃除をしました。
写真を見ても分かると思いますが6000km程度乗っている割には比較的きれいな状態だったので掃除も楽でした。
チェーンリングやクランクアームの裏はオイルと砂埃の汚れなので、水拭きをしても汚れを伸ばすだけになるため、パーツクリーナーを染みこませたウエス等で汚れを拭き取ります。
きれいにしてもすぐに同じように汚れてしまうんですが、パーツ交換をするときに汚れたままパーツ交換をすれば砂埃等の汚れが貯まった状態で取り付けることになって性能が低下した状態で使うことになるかもしれません。
無駄な作業と分かっていてもきれいに掃除してからパーツ交換を行えば無用なトラブルも避けられるし作業中に手を汚さずに済みますからね。
チェーンリングを交換する際にアウターは脱落ピンが付いているので取り付け位置をクランクアームに合わせればいいっていうのは分かっても、インナーも取り付け位置が決まっているのを知らずにチェーンリングを交換して、フロントの変速の調子が悪いって自転車店に持ち込む人って時々いるそうです。
シマノ製のチェーンリングには△の刻印があって、この△の刻印をインナーとアウターで合わせて図のようにクランクアームに取り付けます。
※取り付け位置を間違ってチェーンリングを取り付けるとシマノ製のチェーンリングであっても変速不良を起こすので注意して下さい。
※シマノ製のノーマルクランクはアウターとインナーで使えるギアの組み合わせも決まっているため、交換する前に必ず取扱説明書を熟読することをお奨めします。
今回使用するFSA製のチェーンリングは一カ所だけ切り欠きがされている部分があって、この切り欠きをインナーとアウターで合わせて図のように取り付けます。
切り欠きではなく凸状になっていたり、使用するアウターによって位置を変えるものもあります。
※サードパーティ製のチェーンリングの取り付け位置を間違って取り付けると、絶対に抜け出せない変速調整地獄を味わう事になるので注意して下さい。
カンパニョーロ製は一カ所だけチェーンリングの穴の位置が異なる独自仕様になっているため取り付け位置を気にする必要がないんですが、逆に考えるとシマノのクランクに付くチェーンリングは全て付けることが出来ないということになるためカンパニョーロ製のチェーンリングを交換するときは必ずカンパニョーロ製に対応しているか確かめてから購入するようにして下さい。
取り付け位置を合わせて指定トルクでボルトを締めるだけなのでチェーンリングの交換作業ははっきりいって簡単なので文章を書く必要もないんですが、チェーンリングを固定する際にボルトとナットが供回りを起こして六角レンチだけでは指定トルクで締め付けられないことが多々あります。
チェーンリングナットレンチ |
応急処置としてカーボンパーツの滑り止めを塗ると仮止めが出来るんですが、乗っているうちにボルトが徐々に緩んでくることがあるのでチェーンリング交換の後に行う変速調整を行う程度でやめておいた方がいいです。
乗車中にチェーンリングが外れれば確実に事故に遭うので必ず専用工具を使ってボルトとナットを固定しておきましょう。