2012/11/4
チェーンリングの交換のついでにロードバイクのプチオーバーホールをしているので今回はリアディレーラーにインナーワイヤーの取り付ける方法について記載します。
クランクを回転させてちゃんと回転するか確認します。
※チェーンがプーリーケージから出ていたり、プーリーに引っかかってないと回転しづらいので確認しましょう。
ワイヤーを組み付けていない状態なのでクランクを回してガチャガチャ音がする場合、リアディレーラーのトップ側のストローク調整が甘いので再調整が必要です。
次にロー側のストロークの確認をするためにリアディレーラーを手で押してチェーンをローギア側に移動させます。
チェーンがホイール側に落ちるようならリアディレーラーのロー側の調整が甘いので再調整が必要です。
※チェーンが脱落するとホイールに傷が付く可能性があるので慎重に作業しましょう
今回はプチオーバーホールと銘打っているのでインナーワイヤーは交換するんですが、アウターワイヤーはこれといって傷んでいなかったので交換しません。
STIレバーの小レバーを10回以上操作してSTIレバーにインナーワイヤーが治まるようにします。
ブラケットカバーをハンドル側から根元付近までめくると、下側にインナーワイヤーを通す穴(青○部分)があるのでここからインナーワイヤーを通します。
インナーワイヤーを通すと写真のようにSTIレバーの上部(赤○部分)からインナーワイヤーが出てくるので出てきたインナーワイヤーをアウターワイヤーに通します。
STIレバーはワイヤー内蔵式になって見た目が良くなっただけで、メンテナンス作業性はとても悪くなりましたね・・・。 ※位置的にとても写真が撮りづらいため、新品時に撮影しておいた写真を使用しています。
右のSTIレバーに通したインナーワイヤー、アウターワイヤーの順で通したら、次にフレームの右アジャストボルト、BBシェル下にあるケーブルガイドの順でワイヤーを通し、リアディレーラーに繋がるアウターワイヤーを通します。
最後にリアディレーラーにインナーワイヤーを写真のようにセットしてインナーワイヤーを6Nm〜7Nmで固定します。
※ワイヤーの位置や固定版の向きを間違えるとテコ比が狂ったり、ワイヤーの固定が甘くなって変速不良を起こすので間違わないようにして下さい。
クランクを回転させながら右STIレバーの大レバーを操作して一番大きいギアにチェーンをセットします(インナーワイヤーを組み付けただけの状態なので大きいギアに入らなければ、操作をした時点の最大ギアにチェーンをセットします)。
チェーンをセットしたら図のようにインナーワイヤーを引っ張ると初期伸びが取れるので、初期伸びが取れたらインナーワイヤーをリアディレーラーに固定し直します。
※ワイヤーガイドがリベットで止めてあるフレームはワイヤーガイドを手で押さえながら作業しないと、フレームからワイヤーガイドが外れる危険性があります。