2012/10/29
チェーンリングの交換のついでにロードバイクのプチオーバーホールをしているので今回はチェーンの適切な長さの求め方とチェーンのカットの仕方について記載します。
チェーン交換をするだけなら今まで使ってきたチェーンの長さと同じにするだけで構わないんですが、今回はチェーンリングを46Tから48Tに交換したため今まで通りのチェーンの長さでは問題があるので、新たにチェーンの長さを求めます。
シフターを操作してフロントディレーラーをアウター側、リアディレーラーをトップ側にセットし、図のようにチェーンの刻印のある側からチェーンをリアディレーラーのプーリーケージから各プーリーを通して、リアのトップギア(最小ギア)、フロントのアウターギア(最大ギア)の順で通します。
ガイドプーリーにチェーンを通し忘れやすいので気を付けて下さい。
チェーンの長さの求め方はシマノの取扱説明書によると上の図の通り(アウタートップ)にチェーンをつないだ時に、両方のプーリーが地面に対して垂直になった長さとなっています。
フロントがトリプルギアの場合、垂直が無理なら下のテンションプーリーが多少前輪よりになるのは構わないようですが、後ろよりは不可となっています。
※カンパニョーロも10速だけしか無かった頃は同様の方法で取扱説明書に記載されていたんですが11速になって長さの求め方が変わってしまいました。チェーンの長さを求めたりする時は太めのクリップや針金等で固定しながらだと作業しやすいんですが、写真のようにチェーンを固定するだけの工具(グランジ チェーンフッカー)も売っています。
需要が少ないのか自転車店で売っているのをほとんど見かけないんですよね・・・(^^;)
某自転車雑誌に記載されているリアのローギア(最大ギア)、フロントのアウターギア(最大ギア)にチェーンを通してチェーンリンクを2リンク加えた長さでチェーンの長さを決める、という方法はシマノの取扱説明書ではリアのトップギアが15Tか16Tの場合に使用するチェーンの長さの求め方として記載されているので騙されないようにして下さい。
適正なチェーンの長さが分かったら余分なチェーンをチェーン切りで短くします。
チェーンを固定して長さを求めたのならそのまま作業を行えますが、チェーンを固定していない場合はフレームのBBシェル部分にタオル等を置いてフロントギアからチェーンを外してから作業を行うとフレームを傷つけずに作業できます。
作業方法は写真の青○部分にチェーンを置き、ハンドル回して矢がピンに対してまっすぐ(垂直)になるように位置を確認します。
ピンと矢がまっすぐ(垂直)になっていることが確認できたら、後はハンドルをピンが抜けるまで回します。
※最初はハンドルを回す際に抵抗がありますが、グイッとハンドルを回してみましょう。
※チェーンを切った際に出るアンプルピンは再利用できないので廃棄します。
正しい位置にチェーンをおかずに作業を行うと矢が折れたり、青○部分が曲がってチェーン切りが破損するので慎重に確認してから作業を行って下さい。