自分は貧脚なので53Tや52Tといったノーマルギアを踏める自信がないため50Tのコンパクトクランクを使っているんですが、実のところ50Tってどうなのかな、ってず〜っと思いながら乗っていたんですよね。
マウンテンバイクやシクロクロスに乗っていた頃はフロントの34Tか36Tのインナーギアを多用してケイデンス高めで走っていたため、34Tや36Tでも50km/h近くまで出せたのでアウターギアの必要性を感じなかったし、特にFELTはフレームが硬かったせいもあってアウターギアを300kmも使用せずに乗るのを止めてしまったぐらいですからね(^^;)
50Tのアウターギアを使うようになったのもケガをして超高ケイデンスで乗ることが出来なくなったからで、ケガの影響がなければ未だに36Tのインナーギアだけで走っていたかもしれないんです・・・。
50Tを使い始めた当初はギアが重くて変速をほとんどしなかったんですが、慣れというのは怖い物で三ヶ月程度であまり気にならなくなってケンデンス90程度で回してスピードが上がらないと変速をするまでになっていました(^^;)
ロードバイク用のアウターギアで50T以下っていうと48Tと46Tが比較的入手しやすく、48Tだとシマノ製の950系XTRのアウターギアが5アームのPCD110なので変速性能をほとんど落とさずに使えるらしいのですが、かなり前の製品だけあって製造をしていないのか中々入荷されないんですよね・・・。
ただ、50Tと48Tの1回転あたりの進む距離の差を計算するとリアのギアで0.5枚分程度しか軽くならないため、50Tと46Tだとリアのギアが1枚分確実に軽くなるので48Tにするより46Tを購入した方がおいしそうなんですよね(^^;)
それに46TのギアはFELTのFSA製クランクに付いていて新品のままクランクごと保管していたので、金銭的に負担が無く試せるということもあって46Tを取り付けてみることにしました。
写真を見てもらうと分かりますが46Tは50Tの歯を無くしたぐらいの大きさで、歯の長さが約6mmなので直径にすると12mm程度大きさが変わります。
オルベア アクアを組むときにフロントディレーラーのガイドプレートとアウターギアの間隔をかなり詰めいたため、そのままの状態で46Tにしても確実に変速するんですがシマノ製のアウターギアと違ってFSA製はガラガラガッシャンっと気持ちよく変速してくれないんですよね(^^;)
ガイドプレートとアウターギアの間隔を正しく詰めていないせいもあるんですが、この辺がシマノ製と他社製の変速性能の違いというのが大きいでしょうね。
写真を見てもらうと分かるように、気持ちよく変速しない大きな違いがアウターギア裏側の切削加工の違いにあります。
シマノ製のアウターギアは複雑な切削加工と楕円形のスパイクピンが打ってありますが、FSA製のアウターギアは簡素な切削加工と円形のスパイクピンだけです。
他社も同様の切削加工を真似すればいいだけと思うかもしれませんが、この辺の切削加工等の技術はシマノが特許を持っているので真似を出来ないんですよね。
こういったメーカーによる事情があるだけに素直にガイドプレートとアウターギアの間隔を正しく詰めてから時間をかけて変速調整をやり直したらカカシャと変速するぐらいまで追い込めたんですが、シマノ製アウターギアのようにスパッと変速するのは難しそうなのでこれぐらいで止めました(^^;)
事前の計算通り1枚重いギアが踏めるため今までと同じギアで漕ぎ出すとスカッと踏めてしまい、予想通り向かい風も気にすることなく8%〜10%の短い坂ならアウターギアのままで登っていけます。
このように46Tはいい事も多いんですが慣れていないと厳しい面もあります。
ギアを小さくして漕ぐのが軽くなったということは変速する回数が増えるため、しょっちゅうSTIレバーをカチャカチャと操作することになります。
また、回すギア全体が軽くなるのでリアのギアを重くするか、ケイデンスを高めにしないとスピードを稼げなくなるんですが、この辺は慣れの問題で自分はケガをする以前はケイデンス110程度で走行していたので気になっていません。
2週間で元の50Tに戻してしまったので46Tにしたときの写真を撮ってないんですよね(^^;)
理由はギアを使い切ってしまうからです。
つながりを良くするためにリアのカセットスプロケットに13T-25Tを使っていたせいもあるんですが、ケイデンス100前後で気分良く回していると13Tまで使ってしまうことが多々あったため、ギアを使い切らない50Tの方がいいんじゃないかと思って戻しました(^^;)
46Tは高ケイデンスの練習や、膝に負担をかけたくないと思っているような人、50Tを重く感じているような人には50T以下のギアの選択はいいかもしれませんね(^^)b
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